ワンダーリーグ8月4日、オンライン発表会で、eスポーツサービス「スカウトリーグ」を発表した。発表会には、ワンダーリーグの北村勝利取締役社長、対談ゲストとして日本フェンシング協会の太田雄貴会長、司会進行として平岩康佑氏が登壇した。

今夏スタートする日本初のプロゲーマーへの登竜門「スカウトリーグ」

 スカウトリーグは、プロゲーマーを目指すアマチュアゲーマーと、プロゲーミングチーム、スポンサー企業をマッチングさせるサービス。定期的にトライアウトを行う計画だ。アマチュアプレイヤーは自らの実力を示す場として、ゲーミングチームやスポンサーは有望な若手を発掘する場として、お互いをエンゲージさせることを目的としている。
 
発表会はオンライン会議によって行われた

 eスポーツは、子供たちの憧れの職業としてその存在感が増し、市場的にも盛り上がる昨今だが、eスポーツを仕事として捉えるための情報が未整備であったり、業界への入り口が見えにくかったりと、現実的に将来設計を立てにくくなっている。そこで、スカウトリーグがプロへの登竜門として大きな存在になることで、eスポーツ業界で働く人材の獲得を目指す。また、eスポーツのプロ選手だけでなく、ストリーマーなど、ゲームをプレイすることを生業とする人たちもフォローするという。

 プレイヤーにとっても、プロチームや支援者のことを知る機会となる。スカウトリーグにスカウターやスポンサーが登録することで、プレイヤーに一定の安心感を与えられる。これはプレイヤーの保護者にとっても重要な要素。プロ選手として活動するうえで、安心できるチームに入団すること、支援してもらうことを通じて、eスポーツ自体の理解にも繋がる。
 
スカウトリーグに参加した選手は、スカウトリーグのサイト内のプレイヤーズカードに
戦歴やプロフィールが掲載される。さながら就活のエントリーシート
 
スカウトリーグの基本構造。
スポーツや芸能界などプロとして活躍するきっかけとなることが目的

 トライアウトに参加するアマチュアゲーマー、いわゆるプレイヤーは、eスポーツ科のある高校やeスポーツ専門学校の在校生、卒業生。所属チームやスポンサーがついていないプロゲーマー、プロゲーマーを目指す社会人ゲーマーなど。彼らと契約を考えているスカウターとしては、プロゲーミングチーム、企業スポンサー、芸能プロダクション、広告代理店などを想定する。
 
スカウトリーグを介して、プレイヤーとスカウター、スポンサーをエンゲージさせる

 トライアウトは年50回を目標としており、基本的にオンラインで開催される。トライアウトに参加するスカウターの登録は、タイトルや条件など個別の案件になるので、スカウトリーグ自体への登録とトライアウト参加の登録は別となる予定だ。また、未成年のプレイヤーに関しては保護者の承諾が必要となり、管理はスカウトリーグ側で行われる。

 第1回トライアウト大会は、ライアットゲームスの『VALORANT』を対象ゲームとし、9月初旬に開催される予定だ。トライアウトでありながら、eスポーツイベントとしての側面もあり、優勝チームには賞金10万円が贈られる。
 
大会運営は学生を中心としたインターンが行う。
eスポーツの運営側も経験できる

オフラインでの開催も想定、基本はPCゲームを選定

 発表会では登壇者3人による鼎談が行われ、コロナ禍のeスポーツ、フィジカルスポーツについての意見が飛び交った。最後に、質疑応答があり、オンライン発表会に参加した記者からの質問に回答した。


Q.トライアウトは、現状オンラインでの開催だと思われますがオフラインでも行われるのでしょうか。

A.オフラインでの大会も考えています。プロプレイヤーだけでなく、ストリーマーの大会も開催予定です。ストリーマーのパフォーマンスをリアルで見たいと言うスカウターも多いと思われるので、そういった場合は、オフラインでの開催を考えています。トライアウトは無観客試合なので、ストリーマーとスカウターで10数名から20数名程度が集まって開催する想定です。

Q.トライアウトで使用されるタイトルの選定基準はありますでしょうか。

A.トライアウトのタイトルの選定基準は、ユーザー数が多いというのが一点。PCゲームであることがもう一点です。スカウトリーグは、PCゲームの推奨の意味もあり、推していく予定。小学校ではギガ構想でパソコンを普及する計画もあり、子どもにパソコンに慣れ親しんでもらうことを目的としています。タイトルジャンルとしては、FPSやTPSなどのシューティングゲームです。

(ライター・岡安 学)