Amazonは、20~60代の日本全国の男女1000人(一般生活者)とスマートスピーカー利用者の男女500人(利用者)を対象に、「スマートスピーカーと音声アシスタントに関する調査」を実施し、調査結果を5月13日に発表した。調査によれば、利用後に満足しているものとして「音楽を聴く」が約8割だったという。


 知っているスマート家電について尋ねたところ、一般生活者ではロボット掃除機(64%)、スマートスピーカー(50%)、スマートウォッチ(45%)、スマート照明(28%)、スマートテレビ(28%)の順で認知度が高いことが分かった。

 スマートスピーカーを利用している男女の割合を見てみると、男性64%、女性36%であり、一般生活者(男女ともに50%)に比べ男性の比率が高い傾向にある。また、利用者のうち48%が子どものいる家庭(一般生活者41%)、68%がなんらかの仕事に従事する有職者(一般生活者は56%)という実態も垣間見えた。

 利用前の期待度と利用後の満足度を比較してみると、女性でスマートスピーカーの利用満足度が期待度を上回る傾向にあった。最も開きがあったのは40代女性で35ポイント(期待度55%、満足度90%)、次いで60代女性の34ポイント(期待度52%、満足度86%)、30代女性の20ポイント(期待度62%、満足度82%)だった。女性利用者は、利用前にさほど利便性を期待していなかったものの、利用してみると満足している実態が明らかになった。
 

 スマートスピーカーの利用者に、利用前に活用したいと考えていた機能を聞いたところ、上位は音楽を聴く(74%)、天気予報を聞く(72%)、ニュースを聞く(61%)、アラームやタイマーの設定(59%)、時間の確認(53%)となった。
 

 一方で、利用後に満足に感じている機能については、音楽を聴く(78%)、スマートフォンと接続して外出先から操作(76%)、アラームやタイマーの設定(75%)、音声による家電の操作(71%)、ラジオを聴く(68%)といった機能が挙げられた。

 また、利用前の期待度はさほど高くなかったものの、利用後の満足度が高かった機能として、お気に入り写真を投影(67%)、ビデオ通話を利用(65%)、音声操作でネットショッピング(58%)なども挙げられた。

 利用者にスマートスピーカーを利用して良かった点について聞いたところ、「家事や育児をしながら天気予報を確認するなど『ながら作業』ができるようになった(75%)」「家事や育児、仕事が効率的にできるようになった(45%)」など、ハンズフリー操作による家事や育児の効率化を挙げる声が聞かれた。
 

 また、子どもがいる30、40代女性からは、「子どもの好奇心への刺激になった(75%)」との声も聞かれた。一方で、「思っていることと違う回答が返ってくる(52%)」、「自分の言葉(単語)を正確に聞きとってくれない(44%)」、「長文で話しかけると理解してくれない(39%)」といった、音声アシスタントとより滑らかなやりとりを期待する声も挙げられた。

 一般生活者、利用者ともに今後利用したい機能について聞いたところ、30代と40代の女性の約3人に1人が、将来的にスマートスピーカーを活用した子どもや高齢者の見守りに興味があることが分かった(30代女性37%、40代女性34%)。

 特に、子どもがいる30~40代女性では半数近くが見守り機能への期待感が高く(46%)、またスマートスピーカーに対し、子どもや高齢者との話し相手としての役割(36%)やユーザーに合わせたカスタマイズ機能(28%)を求める傾向にあることが判明した。

 20代利用者の60%が「スマートスピーカーにより家族や大切な人との会話のきっかけが増えた」と実感しており、利用者全体(42%)と比較して高い傾向にあった。小学生以下の子どもがいる家庭でもこの傾向は高く(55%)、スマートスピーカーをきっかけに若年層や家族の間でコミュニケーションが生まれていることが分かった。

 また、スマートスピーカー利用者の59%が「音声アシスタントへの呼びかけをきっかけに発話することへの抵抗感がなくなった」と感じており、特に30代(69%)と20代(68%)の利用者で高い傾向が見られた。
 

 一般生活者の約8割が「あらゆるものがオンラインでつながり、音声で操作できるようになる(80%)」と考え、約7割が「高齢者や子どもの見守りが容易になる(69%)」と感じていた。この傾向は、スマートスピーカーの利用者ほど顕著で、約9割が音声操作の可能性(89%)や見守り機能(77%)について期待感を示していた。