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3月14日開業の「高輪ゲートウェイ駅」、内覧会で見つけた魅力

経営戦略

2020/03/09 20:00

 東日本旅客鉄道JR東日本)は3月9日、オープンに先駆けてJR山手線の新駅「高輪ゲートウェイ駅」の報道内覧会を開催した。開業は3月14日。一足先に中に入ることができたので、この駅の魅力をレポートする。

3月14日に開業する「高輪ゲートウェイ駅」

 まず、駅舎は建築家の隈研吾氏がデザインした。国際交流拠点の玄関口として、いたるところに「和」を感じるデザインを取り入れている。例えば、オリガミをモチーフにした障子を連想させる大屋根、柱の壁面などに福島県産のスギを使用した。駅舎の外壁には大きなガラス面を設け、駅と街との一体感を感じることができる。さらに、自然光を取り入れる設計によって、晴れていれば日中は照明を使わなくても十分明るい。照明電力量の削減を図っている。
 
外観はオフィス街の中では目立つデザイン

 3月14日のオープン時に利用できる改札は、高輪・泉岳寺方面に出る改札のみ。2階部分に設置されている。構内は、ホームを見下ろすことができる吹き抜けの設計だ。白と木目を基調にしており、全体的に目に優しい。構内は天井が高いので、見上げると気分が晴れやかになる。
 
改札を通ると吹き抜けのテラスに出る

 2階のテラスには、無人AI決済店舗「TOUCH TO GO」や、幅14m×高さ5mの大型サイネージ「鉄道テラスビジョン」などを設置している。ここでは、高輪ゲートウェイ駅がある場所の歴史を学ぶことができるムービーを流し、過去と未来の玄関口であることもアピールする。新しい駅で最新の技術にチャレンジするという目的から、警備・案内ロボットが構内を見回っているのも見どころだ。
 
3月23日にオープンする無人AI決済店舗「TOUCH TO GO」
 
大型サイネージ「鉄道テラスビジョン」
(上部12枚の透過パネル含む)
 
将来的には6種類のロボットが利用者をサポートする

 このほか、新スタイルの「スターバックス」や、駅案内AIサイネージ、ブース型シェアオフィス「STATION BOOTH」などを導入。車いすユーザーや子どもでも利用しやすい、ICカードのタッチ部分を工夫した「タッチしやすい自動改札機」も試験導入する。
 
5月からはQRコードによる改札利用の実証実験を行う
「タッチしやすい自動改札機」

 また、日本航空(JAL)と連携して、五感で旅を疑似体験できる仮想現実の技術を活用した機器を設置。視覚や聴覚に加えて、香りや風・ミストなどを活用して現地の魅力を再現し、体験者は現地ナビゲーターに誘われながら、バーチャルで旅ができるという。なお、当初は4月1日開始の予定としていたが、新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえて、サービス開始の延期を発表している。
 
真新しい「高輪ゲートウェイ駅」の看板(ホーム)

 3月23日には、TOUCH TO GOやスターバックスがオープンする。無人AI決済店舗では、高輪ゲートウェイ駅をコンセプトとした香りのオリジナルエッセンシャルオイルとオリジナル入浴剤「高輪ゲートウェイ駅の香り」を販売。トイレなどでも、同じ香りがアロマディフューザーから香ってくる。
 
トイレの鏡もサイネージになっている

 高輪ゲートウェイ駅は、「グローバルゲートウェイ品川」をコンセプトに、2024年ごろに街びらきを予定している新たな街の核として、東京と世界、人と人をつなぐ玄関口になることを目指す。新駅周辺はまだ工事中な上、駅構内にも工事中の箇所はあるが、木材を取り入れたことによる優しい印象と最新技術を体験できる駅は他にない。一見の価値はあるだろう。(BCN・南雲 亮平)

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