情報オリンピック日本委員会は2月8日・9日の2日間、中高生が対象の「第19回日本情報オリンピック(JOI 2019/2020)」本選を開催した。会場になった茨城県つくば市のつくば国際会議場には、日本一の競技プログラマーを目指し予選を勝ち抜いた全国の83人が参加。プログラミングの腕を競い合った。

「第19回日本情報オリンピック(JOI 2019/2020)」が開かれたつくば市のつくば国際会議場

 キーボードの打鍵音だけが響く静かな戦いの末、金賞は麻布学園麻布高等学校1年の松尾凜太朗さんに輝いた。次いで、灘高等学校2年の平木康傑さんが銀賞、開成高等学校2年の米田寛峻さんが銅賞を獲得した。このほか、17人が優秀賞に選ばれた。

 この大会は、7月にシンガポールで開催する国際情報オリンピック日本代表選手候補の選考も兼ねている。優秀賞までの20人が次のステップに駒を進めることになった。待っているのは3月に6日間にわたって行われる春季トレーニング合宿。5時間の競技を4回実施した後、成績優秀者の数人が日本代表に選ばれる。
 
午前9時、一斉にスタート。4時間にわたる熱戦の火ぶたが切って落とされた

 9日の本選競技は、9時から13時までの4時間。選手達は五つの課題に挑んだ。小課題なども含め、各100点で500点が満点。今回は、参加83人中301点以上が20人、100点以上301点未満が59人、100点未満が4人という結果だった。

 使用するプログラミング言語はCとC++で、ハードウェアはキーボードやマウスなどの周辺機器を含めすべて大会委員会が用意したものしか使用できない。ソフトウェアも大会委員会が事前に準備し許可したものだけが使用できる。

 課題を解くプログラムを書き、ウェブインターフェースで回答を提出。正しい出力が得られれば得点できるという仕組みだ。与えられた課題に対して性能の良いアルゴリズムを設計し、それをプログラムとして適切に実装する力が求められる。
 
いかに優れたアルゴリズムをプログラムとして実装するかが勝敗を分ける

 今回から、予選をオンラインで行う方式を採用。幅広く参加者を募った結果、例年よりも数百人多い1500人の参加申し込みがあった。日本大学教授で情報オリンピック日本委員会の谷聖一専務理事は、「オンライン予選の採用で、エントリーが増えた。次回も同様にオンライン予選を実施することになっており、参加者をさらに増やしていきたい」と話した。(BCN・道越一郎)