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「Windows 7」サポート終了の駆け込み特需、1月第2週は前年比206.4%の急伸

 【BCN速報値】全国の主要家電量販店・ネットショップのPOSデータを集計した「BCNランキング」の速報値によると、1月14日のWindows 7の延長サポート終了の直前週となった1月第2週(1月6~12日)のPC販売台数は前年同週比で206.4%と急伸した。1月第3週は、前回の14年4月8日に実施したWindows XP延長サポート終了時の148.9%より、さらに大幅な伸びが期待できる。


 今年の前年同週比推移を示す赤色の折れ線グラフを見ると、需要の山が二つ形成されつつあることが分かる。一つは、9月第4週に237.1%を記録した消費増税10%直前の駆け込み。もう一つが7サポート終了に向けた駆け込み需要だ。
 
Windows 7サポート終了の駆け込み特需で家電量販店も潤った

 懸念されていた増税後の反動減は10月第2週(67.0%)と第3週(91.7%)の2週だけで、第4週から再び前年を上回り、反動減からの回復を示した。12月第1週(96.9%)は前年のPayPayキャンペーンによる特殊要因による一時的な落ち込みに過ぎず、翌週から再び前年を大きく上回っている。

 ある家電量販店の本部社員からは、「全体的に品薄状態が続き、特に国産ブランドのノートPCでは欠品もあった」といったぼやきも聞かれるほどだ。

 Windows 7のサポート終了日と重なる1月第3週(1月13~19日)は、どこまで伸びるのだろうか。BCN総研の木下智裕部長は、「14日のサポート終了に伴ってメディアでも多く報道され、15日以降、大きな伸びを継続している。第3週も、前年比2倍以上の数字になるだろう」と予測する。

 1月に入って各PCベンダーから春モデルの新製品が発表されているように、サポート終了の駆け込みが終わった後から新生活商戦までの期間、どのように需要をキープし続けられるかも業界が注目するところだ。(BCN・細田 立圭志)

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからPOSデータを通じてスマートフォンやデジタルカメラ、4Kテレビなどの販売台数・金額データを毎日収集・集計しているデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。