10月に入ってからも30度を超す猛暑日が続いたが、10月6日あたりから朝晩は秋らしい涼しさになってきた。猛暑を乗り越えるためにフル稼働だったエアコンも、ようやく休止期間に入る。冷房運転でたまったエアコン内部の汚れやカビを手入れするために、今のうちにエアコンの冬支度をしておこう。ポイントは、普段あまり使わない「送風運転」をうまく使うことだ。

冬の暖房運転をする前にエアコンを乾燥させて掃除する

 三菱電機が実施した東京と大阪に住む女性624人を対象にしたインターネット調査によると、55.9%が「エアコン内部の汚れ・カビ」を気にしているという。一方で、エアコンの「送風運転」を使っているのは12.5%と少数派だった。三菱では、この地味な送風運転を夏の運転でたまりやすいエアコン内部のカビ対策に使うことを提案している。
 
地味な送風運転だがカビ対策に有効

 秋にやっておきたいエアコンの手入れは三つだ。まずは、送風運転を3、4時間行ってエアコン内部を乾燥させる。扇風機やサーキュレーターの代わり程度で使われる送風運転は、実は夏の冷房運転で水分がたまったエアコンの内部を乾燥させることができ、カビ対策に効果的だという。

 夏の冷房運転の停止後は、冷房中に冷えて結露した水が内部の熱交換器やドレンパン(水受け)に残るため湿度が85%以上もの多湿になっている。カビの成長には、最適な環境になっているのだ。

 そこで、本来は冷房運転をした後に、毎回、送風運転をするのが望ましい。しかし、少なくとも夏が終わった後にしっかりと送風運転をして内部を乾燥させることが、冬場のエアコンを快適に使うポイントだ。
 
地味な送風運転だがカビ対策に有効

 なお、送風運転機能がないエアコンの場合は、室温が30度以下の時に冷房運転の設定温度を一番高くすると送風運転になる。三菱のエアコンでは、冷房時の最高温度が31度なので、それ以下の室温だと室外機が作動せず送風運転になる。やはり3、4時間の運転をするといい。

 次の手入れが、熱交換器やファン、通風路、フラップなど汚れているパーツの掃除だ。汚れはカビ菌のエサになるので、汚れていたら柔らかい布でふき取る。汚れがひどい場合は、水やぬるま湯を含ませた布をよく絞ってふき取る。エアコン内部の構造が複雑で手入れが難しいときは、専門業者に依頼する方がいいだろう。
 
エアコン内部のパーツも掃除する。
難しければ専門業者に依頼する

 三つ目の手入れは、フィルターのホコリを掃除機で吸い取ったり、水洗いして取り除く。フィルターの自動お掃除機能を搭載した機種なら、ダストボックスにたまったホコリを取り除く。
 
フィルターのホコリを取り除く

 エアコンのカビは決して珍しいものではないという。エアフィルターでキャッチする大きなホコリ以外の微細なホコリやカビ菌は、フィルターをすり抜けて内部に侵入し、風の通り道にある装置に少しずつたまっていき、ホコリをエサにカビが繁殖するからだ。

 なお、三菱のエアコンでは前面パネルやフラップなどを取り外して汚れを掃除できる「はずせるボディ」や、「フィルターおそうじメカ」を取り外せる構造で、熱交換器を露出させて掃除できる「はずせるフィルターおそうじメカ」など、手入れがしやすい構造になっている。

 普段あまり使うことのない送風運転を効果的に使って、快適な冬の準備をしてほしい。