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平成でもっとも印象に残っている出来事は――平成元年入社の社会人が振り返る

データ

2019/03/26 13:00

 アデコが実施した、平成時代に関する調査の結果によると、平成元年に新卒で入社した社会人1000名(男性524名、女性476名)のうち、約半数の44.7%が平成の30年間でもっとも印象に残っている出来事として、平成23年(2011年)の「東日本大震災」を挙げた。


 2位は、平成7年(1995年)の「阪神・淡路大震災」(19.5%)となり、2つの大きな震災が人々の記憶に強く残っていることがわかった。3位には11.9%で「地下鉄サリン事件」が続き、4位・5位は「バブル崩壊」「米同時多発テロ事件」だった。

 また、平成の30年間で印象に残っている職場環境の変化についてたずねたところ、60.2%が「インターネットが普及し、仕事のやり方が変わった」と答え、「労働時間が短くなった」(68.3%)、「勤務形態が柔軟になり、仕事がしやすくなった」(63.8%)とも感じている。その結果、79.2%と、ほぼ8割が、平成元年当時と比較して現在は「子育てや介護と仕事の両立がしやすくなった」と回答。75.3%が「有給休暇が取得しやすくなった」と感じている。
 
 

 職場でのハラスメントについては、73.2%が「セクハラやパワハラなどのハラスメントが減った」と答え、職場環境の変化で多くの人が実感した「職場が禁煙になった」「個人用のPCが支給され、PCをベースに仕事をするようになった」といった変化と関連しているとみられる。平成30年の間に、技術の進化の後押しもあり、ワークライフバランスについて意識の変化が進んだといえるだろう。