大手コンビニエンスストアのローソンは2019年10月に予定されている消費増税をにらみ、キャッシュレス決済サービス「ローソンスマホペイ」に対応する店舗を全国約1000店に導入する。米国で話題になったAmazon Goのように、商品のバーコードを読み取るだけでその場でキャッシュレス決済が完了する。「レジ待ちゼロ」の新しい買い物のスタイルが広がりそうだ。

商品のバーコードをスマホで読み取るだけで決済が完了する「ローソンスマホペイ」

 ローソンは18年4月下旬~5月末にかけて都内3店舗でローソンスマホペイの実証実験を行った。通常は入店から退店まで4分かかるところを、1分で完了するなどの効果が得られたため、12月末現在、すでに都内11店舗、千葉・浦安市の1店舗の合計12店舗で実用化している。
 
19年10月に1000店に導入する計画

 対応店舗を19年2月末までに東京や大阪、名古屋など大都市で100店舗、同年10月には1000店舗の拡大を目指す。政府が消費増税後に導入を検討しているキャッシュレス決済した際の「ポイント還元」も視野に入れている模様だ。

 ローソンスマホペイは、スマホのローソン公式アプリを立ち上げれば、後は店舗で選んだ商品のバーコードを読み取るだけ。その場で決済が完了するので、レジに並ばずに済む。人材確保に悩む小売店舗にとっては、少人数による生産性の高いオペレーションが可能になるし、レジ作業の負担が減る時間を接客に充てるなど他店との差別化を図ることができる。
 
レジ販売員の人数がボトルネックにならない

 PayPayやLINE Payなどが「20%還元」といった大盤振る舞いのキャンペーンを実施したことで、18年12月に国内でもキャッシュレス決済が話題になった。だが、これらのスマホ決済は使ってみれば分かるが、レジにあるバーコード読み取り機でスマホのQRコードやバーコードを読み取って決済するためレジに並ぶ必要がある。昼の混在時は、現金支払いの客と同じくレジに並ぶことになり、行列は解消されない。結局、レジ販売員の人数に縛られて、そこがボトルネックになるからだ。

 セルフでキャッシュレス決済できるローソンスマホペイは、自分のスマホがレジの代わりになるようなものなので、「レジ待ちゼロ」のスマートな買い物が可能になる。決済手段はクレジットカードのほかApple Pay、楽天ペイ、LINE Pay、中国アリババグループのAlipay(アリペイ/支付宝)に対応する。(BCN・細田 立圭志)