凸版印刷、戸別の緊急速報を実現、アイズなどの協力で

時事ネタ

2018/10/26 17:00

 凸版印刷は、ビジネスコンサルティングやシステムの企画・開発を手掛けるアイズやエレクトロニクス関連の専門商社である伯東の協力で、非常時の確実な情報提供とIoTを活用した自治体業務の効率化が可能なLTE通信を利用した戸別送受信機「あんしんライト」を開発、地方自治体向けの住民見守りサービスとして「あんしんライトサービス」を提供している。

「あんしんライト」の本体

 あんしんライトは、自宅で机の上などに置いて電源を入れるだけで、緊急速報や自治体からの避難情報を自動で受信する。LEDの発光、サイレン音・チャイム音の吹鳴や、ディスプレイへのテキスト表示、機械合成による音読と、4つの方式で報知。高齢者や障がい者でも、使いやすい次世代型の戸別送受信機となっている。

 通信事業者からの緊急速報を直接受信できるため、防災行政無線の補完装置として利用できることに加え、利用者の操作情報を送信する機能によって利用する住民が情報を受信確認したかの把握が可能。災害時の防災情報だけでなく、平常時に自治体からのイベントや催事のお知らせなどの情報も受発信できる。

 自宅に置いておくだけで災害情報を含む情報を受発信できるため、スマートフォンを持たない高齢者とのコミュニケーションの活性化や見守り用途としても活用できる。なお、あんしんライトサービスは総務省の「平成30年度IoTサービス創出支援事業」の1つに採択されたIoT×サテライト拠点による「生涯活躍」推進事業において、健康アドバイスの配信サービスとして10月から活用されている。
 
「あんしんライト」を活用した「住民見守りサービス」の流れ(緊急時)