生活動線などを工夫し、妻に偏りがちの家事負担や「名もなき家事」を軽減する「家事シェアハウス」を2016年11月から提案している大和ハウス工業は、30代~40代の既婚者1万名を対象にインターネット上でアンケートを実施し、そのうち配偶者と同居している9700名の回答結果をまとめた。「家事シェア」について考えるきっかけになるWeb動画も公開している。

夫の負担4割以上の「家事シェア夫婦」は約13%

 今回の調査では、共働きで家事分担比率が「夫4割:妻6割」「夫5割:妻5割」「夫6割:妻4割」の夫婦を「家事シェア層」とし、それ以外を「非家事シェア層」と定義した。

 家事分担率は、「妻7割:夫3割」以上の家庭が80%を超え、妻側の認識では「妻9割:夫1割」と、さらに妻の負担率が高い結果となった。夫も妻の家事分担率が高いと認識しているものの、妻が7割以上と思っている夫76%に対して、妻は91%と夫婦間の認識にズレが生じている。
 

 家事分担率の理想ついて、夫側は「妻6割:夫4割」「妻5割:夫5割」があわせて44%を占め、「夫3割:妻7割」が最多だった妻の理想の家事分担率よりも、夫の分担が多く、気持ちとは裏腹に、行動に移せていない状況が浮き彫りになった。
 

 夫側からみた現在の家事シェア比率の平均は「夫2.5割:妻7.5割」だが、理想の比率は「夫3.3割:妻6.7割」で、約1割のアップで理想に近づく。妻側からみた現在の家事シェア比率と理想のギャップは約1.6割と夫側よりやや高いものの、この調査結果から、それぞれあと1割程度歩み寄りたいと思っているといえるだろう。
 

 なお、全体の約13%を占める「家事シェア夫婦」は、夫婦どちらも家事の4割以上を担い、家事の満足度は妻、夫ともに70%を超えていた。また、「家事シェア夫婦」は夫婦関係に関する満足度が高いのに対して、家事がどちらか一方に偏ると、夫婦関係に関する満足度がやや低くなった。さらに「非家事シェア夫婦」は、夫婦関係だけではなく、夫はビジネス、妻は家事の満足度も低く、相関性がうかがえる。
 

 大和ハウスは、今回の調査結果から、家事シェアのコツ4か条として、妻側からは「夫婦で協力する心を大切に」「完璧な家事シェアを望まない」「相手のペースややり方を尊重する」「問題があればすぐに話し合う」、夫側からは「問題があればすぐに話し合う」「お互いストレスのないやり方を見つける」「仕事偏重の考え方をやめる」「家事を“手伝う”という意識を変える」を挙げている。
 

 また、大和ハウスはベアーズが運営する家事大学と共同で、家族で「家事シェア」を実践するために、座学と実践プログラムを組み合わせた教育プログラム「名もなき家事解決プログラム」を開発し、近日中に公開予定。「家事シェア」の啓発に力を入れる。7月21日・22日には、「体験しよう!家族で家事をシェアする暮らし。」と題し、同社の「家事シェアハウス」全国一斉見学会を開催する。