• ホーム
  • トレンド
  • <提案力を磨くSales Hints>ブラザー スマホ専用ラベルライター

<提案力を磨くSales Hints>ブラザー スマホ専用ラベルライター

売るヒント

2016/11/28 14:00

 ブラザーから、専用アプリでテキストの編集ができる、業界初のスマートフォン専用ラベルライターが登場した。顧客にちょっとした気づきを与えて、購入の後押しにつなげる“トーク”のコツを紹介する。

<提案力を磨くSales Hints>Case Stuby(9)

ブラザー
P-TOUCH CUBE
PT-P300BT

 キーボードを取り払い、スマホ連携機能に特化したラベルライター。専用アプリでは、多彩なテンプレートやフォントを用意し、活用方法も提案する。年間販売台数は2万台を目指す。
 
 

縮小市場に一石投じるスマホ連携に活路

 苦しい市況の打開策としてブラザーが打ち出したのが、スマホとの連携機能だ。ブラザー販売ソリューション事業部ソリューション企画部の大植正裕チーフは「今までのラベルライターは、液晶が小さくてモノクロなので操作が難しい。フォント数や記号の種類も少なかった。また、ラベルが出てくるまでサイズ感がわからないなど、使い勝手の障壁も多かった。こうした不満の解消策として、あえてスマホ専用とする選択に辿りついた」と着想を得るまでの経緯を説明する。

 スマホ主体だからこそ実現したコンパクトな本体は、生活空間に馴染むようなデザインにするため、ユーザーインターフェースを極力削った。角の丸い正方形を採用した理由は、スマホアプリのアイコンを模してとのことだ。

「ブラザーらしくない」こだわりの専用アプリ

 訴求のカギとなるのが、社内でも「いい意味で、ブラザーらしくない」と評判だった専用アプリ「P-touch Design&Print」だ。ラべル作成の手軽さやカスタマイズ性の高さだけでなく、アプリ内で活用方法を提案し、使ってみたくなる仕かけづくりがしてある。「まずアプリを触ってもらい、魅力を実感してほしい」と大植チーフは顧客に提案する際のポイントを挙げる。(BCN・南雲 亮平)
 

ブラザー販売
ソリューション事業部 ソリューション企画部
大植正裕チーフ

・<動画インタビュー>製品担当者に聞く『商品の施策』
 
※『BCN RETAIL REVIEW』2016年12月号から転載