訪日中国人向けに買い物サポートサービスを展開するTouch China（中国・北京市）がまとめた「中国人に人気の商品ランキング」では、5月も引き続き理美容家電に人気が集中した。

　そのなかで、注目はフィリップスの男性用シェーバー。「パワータッチ PT761/14」は前月の5位から4位にランクアップし、「センソタッチ2D RQ1167/12」は圏外から10位に食い込んだ。

　Touch Chinaの文抒統括マネージャーによると、フィリップスは、中国でもともと人気があり、日本の方が中国より価格が安いことから、6月の中国での「父の日」の贈り物として購入する動きが出たという。

　一方、5月の「母の日」はというと、「母の日で何かの商品の人気が上がったというのは聞いていない」と　統括マネージャー。日立の「保湿サポート器ハダクリエ ホット&クール ハダクリエ」の新モデル「CM-N4000-W」が新たに6位に入ったのは、「発表時より価格が下がったことが要因」と分析する。

　ランキングの上位を見ると、エムシービケンの「ビューティーバー」が引き続き1位をキープ。2位はハダクリエの「CM-N3000」、3位はパナソニックの「毛穴吸引器スポットクリア リセ EH2592PP」と定番商品が根強い人気を誇った。

　統括マネージャーは「これからは気温が上がり、中国でも肌を露出する人が増える。家電では、毛剃り系のアイテムの人気が上がってくるだろう」と話す。中国では、7、8月に夏休みシーズンを迎え、日本への観光客が増える可能性がある。特定商品の売り上げが爆発的に上昇するかどうか、今後の動向から目が離せない。