2022.3.03 18:30
暮らしにプラスインテル第12世代CPU「Alder Lake」の売れ行き好調の裏で、同時発売のDDR5メモリはどうだった?
PCを構成するパーツの一つであるメモリ(RAM)。HDDやSSDなどのデータ保存用ストレージとは違い、PCのデータやプログラム、操作情報を処理するため一時的に保存するのがメモリで、保存容量が大きければ大きいほどPCの処理スピードが速くなる。半導体部品の標準規格を策定する業界団体のJEDEC(半導体技術協会)では、メモリに採用するチップの規格も定めており、2020年7月には最新規格「DDR5(Double Data Rate 5)」の仕様が固まった。このDDR5メモリに初めて対応したのが、21年11月にインテルが発売した第12世代CPU「Alder Lake」だ。そこで、新規格DDR5メモリの販売動向を、全国の主要家電量販店・ネットショップのPOSデータを集計する「BCNランキング」で調べてみた。
インテルの第12世代CPU「Alder Lake」
Eコア(Efficiency-cores、高効率コア)とPコア(Performance-cores、高性能コア)をどちらも搭載したハイエンドモデルの発売が先行した2021年11月、Alder Lakeの販売台数比率は27%だったが、22年1月にPコアのみ搭載したCore i5、i3の各モデルが販売されると、Alder Lakeの販売比率は一気に上昇。22年1月は51.2%となり、インテル製CPUの半数を占めるまでに至った。
インテル製CPU Core iシリーズにおけるAlder Lakeの販売比率
DDR~DDR5メモリの販売枚数割合。DDR5メモリはわずか1.9%
DDR3~5メモリの平均単価推移。DDR4に比べ、DDR5は4倍も高い
DDR5メモリとそれ以外の平均価格を比較したグラフを見ると、DDR4メモリは概ね5000円台に対し、DDR5メモリは1万6000円~2万3000円と、DDR4メモリの3倍~4倍は高い。
DDR5メモリのメーカー別販売枚数シェア推移。
直近の22年1月はCorsairとGSkillの構成比が高い
最後にDDR5メモリにおけるメーカー別シェアを確認しよう。直近の22年1月に最もシェアが高かったのはCorsair(コルセア)、次に21年末より急拡大したGSkill、22年1月より急進したADATA Technologyが目立つ。今はこの3社で8割の市場を占めるが、今後、Micron Technologyなど各社の量産体制が確立し、安定した供給が続くようになれば、シェア争いにも変化が生じてくるだろう。
自作PC業界は、昔はメーカー製PCよりも安く組み立てられることを目的としていたが、今はオーバークロックはもちろん、動画編集やゲーミング用途など、性能を重視して組み立てる人も多いという。自身に最適な1台と出会うため、まずはパソコンショップへ足を運んでみるのはいかがだろうか。(BCN・栃木 亮範)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などのPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。
発売3カ月で「Alder Lake」の構成比が半数超え
まずはDDR5に対応したインテルの第12世代CPU「Alder Lake」の売れ行きについて見ていこう。BCNランキングによると、店頭で販売する自作PC用のインテル製CPUの中では、Core i3~i9までのCore iシリーズが約97%を占めており、その中でAlder Lakeは着実に販売比率を伸ばしている。Eコア(Efficiency-cores、高効率コア)とPコア(Performance-cores、高性能コア)をどちらも搭載したハイエンドモデルの発売が先行した2021年11月、Alder Lakeの販売台数比率は27%だったが、22年1月にPコアのみ搭載したCore i5、i3の各モデルが販売されると、Alder Lakeの販売比率は一気に上昇。22年1月は51.2%となり、インテル製CPUの半数を占めるまでに至った。
Alder Lakeの販売と比例しなかったDDR5の売れ行き
Alder Lakeの販売好調を踏まえ、DDR5メモリの販売比率を示したのが下のグラフになる。DDR~DDR5まで各規格別の販売枚数をグラフ化したものだが、DDR5はAlder Lake販売開始の21年11月はわずか0.5%、それから2カ月後の22年1月でも1.9%しかない状況だった。売れてないと言うよりは、昨今の半導体不足により、供給が需要に追い付いておらず品不足だった可能性もある。
DDR5メモリとそれ以外の平均価格を比較したグラフを見ると、DDR4メモリは概ね5000円台に対し、DDR5メモリは1万6000円~2万3000円と、DDR4メモリの3倍~4倍は高い。
直近の22年1月はCorsairとGSkillの構成比が高い
最後にDDR5メモリにおけるメーカー別シェアを確認しよう。直近の22年1月に最もシェアが高かったのはCorsair(コルセア)、次に21年末より急拡大したGSkill、22年1月より急進したADATA Technologyが目立つ。今はこの3社で8割の市場を占めるが、今後、Micron Technologyなど各社の量産体制が確立し、安定した供給が続くようになれば、シェア争いにも変化が生じてくるだろう。
自作PC業界は、昔はメーカー製PCよりも安く組み立てられることを目的としていたが、今はオーバークロックはもちろん、動画編集やゲーミング用途など、性能を重視して組み立てる人も多いという。自身に最適な1台と出会うため、まずはパソコンショップへ足を運んでみるのはいかがだろうか。(BCN・栃木 亮範)
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などのPOSデータを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。
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外部リンク
インテル=https://www.intel.co.jp/
GSkill=https://www.gskill.com/
ADATA Technology=https://www.adata.com/jp/
Corsair=https://www.corsair.com/
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