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なぜ“微アルコール”がノンアルより人気なのか、サッポロ調査

時事ネタ

2021/12/11 18:30

 サッポロビールは12月9日に、アルコールに対する意識の変化や飲用実態を調べた「アルコール度数への意識調査」の結果を発表した。同調査は、東京・千葉・埼玉・神奈川の1都3県に在住の、20~69歳の男女1100名に対して、11月26日に行われた。

家庭でよく飲んでいるアルコール度数は
「5%以上7%未満」が最多に

 調査対象者に、家庭でよく飲んでいるアルコール度数を尋ねたところ、「5%以上7%未満」という回答がもっとも多く、「9%以上」という回答はシニア層で多く、「3%以上5%未満」「0.01%以上1%未満(微アルコール)」という回答は若年層で多い傾向がみられた。
 
家庭でお酒を飲む際のアルコール度数、
64.4%が「意識する」

 家庭でお酒を飲む際に、アルコール度数を意識するかを尋ねた質問では、64.4%が「意識する」と答えている。年代間での大きな差はみられなかった。
 
微アルコールカテゴリー登場の影響もあってか、
6割超の人がお酒のアルコール度数の
選択肢が増えたと回答

 最近、お酒のアルコール度数の選択肢が増えたと思うかを尋ねたところ、「そう思う」という回答が65.1%を占めている。この結果は、RTDを中心とした低アルコール商品などの品揃えが増えたことと、微アルコールカテゴリーの登場が影響していると考えられる。
 
新型コロナ禍以前と比較して、家庭でお酒を飲む際に
意識することでは、酔いを気にする回答が
お酒の機能面や価格を気にする回答を上回った

 新型コロナ禍以前と比較して、家庭でお酒を飲む際に意識することを尋ねた質問では、「酔いすぎないように気をつけている」(16.6%)がもっとも多く、「飲酒量を決めている」(10.6%)、「アルコール度数を気にしている」(9.3%)、「お酒を飲みたいけれどそのあとを考えて、我慢することがある」(8.9%)といった酔いを気にする回答が、「糖質がカットされたお酒を選ぶようにしている」(7.8%)、「なるべく低価格のお酒を選ぶようにしている」(7.7%)といった、お酒の機能面や価格を気にする回答を上回っている。
 
家庭でお酒を飲みたいけれど我慢するのは
「翌日の朝が早いとき」や「翌日大事な予定があるとき」

 家庭でお酒を飲みたいけれど我慢するのは、どのようなシーンかを尋ねたところ、「翌日の朝が早いとき」「翌日大事な予定があるとき」といった回答が多かった。
 
微アルコールの認知度は63.8%に

 微アルコールという言葉を聞いたことがあるかを尋ねた質問では、「聞いたことがある」が63.8%に達している。
 
半数超が微アルコールのビールテイスト飲料を
「飲んだことある」「(飲んだことはないが、今後)
飲んでみたい」と回答


 アルコール度数1%未満の微アルコールのビールテイスト飲料を飲んだことあるか、また飲んだことがない人には今後飲んでみたいかを尋ねたところ、「飲んだことある」「(飲んだことはないが、今後)飲んでみたい」を合わせた割合が52.8%に達しており、とりわけ20代・30代における飲用経験・飲用意向が高い。
 
微アルコールのビールテイスト飲料を飲んでみたい
と思う理由は、「気軽に飲めそうだから」
「アルコール度数が低いから」など

 微アルコールのビールテイスト飲料を飲んでみたいと思う理由としては、「気軽に飲めそうだから」(21.4%)、「アルコール度数が低いから」(20.0%)、「ノンアルコールよりもおいしそうだから」(18.9%)、「新しいカテゴリーとして興味があるから」(18.3%)といった回答が寄せられた。
 
微アルコールの購入意向、ノンアルコールを大きく上回る

 今後、買ってみたいと考えているアルコール度数を尋ねた質問では、微アルコールの「0.01%以上1%未満」(14.3%)が、ノンアルコールの「0.00%」(7.8%)を大きく上回っており、微アルコールはノンアルコールよりも購入意向が高いことが明らかになっている。