ノジマ、2018年度3月期は増収増益、人材への投資を継続

経営戦略

2018/05/09 19:10

 ノジマが5月8日に発表した2018年度3月期(2017年4月1日~18年3月31日)の連結決算は、売上高が5018億9000万円(前期比16.2%増)、営業利益が170億4400万(12.9%増)、経常利益が179億3500万円(15.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は136億3400万円(34.2%増)で、増収増益となった。


 セグメント別で、デジタル家電専門店運営事業については、売上高が1990億8300万円(7.3%増)と成長した。エアコン、冷蔵庫、洗濯機、4K対応テレビが好調に推移したほか、新商品や白物家電の比率が向上した。一方、PC本体は低調だった。

 ノジマの子会社が手掛けるキャリアショップ運営事業は、売上高が2461億2900万円(0.1%増)だった。経費構造改革によって販管費を削減したものの、営業力強化は道半ばで、売上高・売上総利益はいずれもほぼ前期並みの水準にとどまった。

 インターネット接続事業の売上高は500億3600万円となった。NTT東日本、NTT西日本が提供するフレッツ光の卸サービス「@nifty光」のグループ店舗での販売など新規顧客の獲得に注力し、Webサービス事業の不採算事業を見直した。

 店舗数は現在、デジタル家電専門店が162店舗、通信専門店が34店舗ある。19年3月期の計画では、デジタル家電専門店を20店舗出店し、6店舗を閉める計画だ。通信専門店は17店舗を移転し、5店舗を新たに出店する。さらに、デジタル家電専門店は30店舗、通信専門店は40店舗を改装する。

 今後も人材への投資を継続しコンサルティング力を強化し続けることで、19年3月期の売上高は5156億円(2.7%増)、営業利益は179億円(5.0%増)、経常利益は190億円(5.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益140億円(2.7%増)を見込んでいる。