「BCN AWARD 2022/BCN ITジュニア賞」表彰式が開催、次世代を担うITジュニアに期待

イベント

2022/01/21 18:45

 BCNは1月21日、IT・デジタル家電の年間販売数量No.1メーカーを表彰する「BCN AWARD 2022」と、優れた技術をもつ若者を表彰する「BCN ITジュニア賞 2022」をオンラインで開催した。

1月21日にオンラインで開催された
「BCN AWARD 2022」

 BCN AWARDは、全国の家電量販店、パソコン販売店、ネットショップから収集した実売データ「BCNランキング」にもとづいて、部門(ジャンル)ごとに年間の累計販売数量が最も多かった企業を表彰する賞。対象期間は、21年(1月1日~12月31日)で、ハードウェア86部門36社、ソフトウェア24部門15社の計110部門・51社が受賞した。

 冒頭の主催者代表挨拶で、BCN AWARD 2022の道越一郎実行委員長は受賞社を称え、「コロナ禍の2年間は、これまで過ごしたことのない時間だった。新しい社会に変わらざるを得なかったが、見方を変えれば新しいチャンスとも言える。重要になるのは、IT企業トップの力。そして、ITジュニア賞を受賞した子どもたちは、これからの変革を担っていくことになる。ITを使った日本の変革に期待したい」と述べた。
 
BCN AWARD 2022の
道越一郎実行委員長

 今回最多の12部門で受賞したエレコムの柴田幸生代表取締役社長は、「新型コロナの拡大でビジネス課題が大きく変わった。いかにものを売るかだけでなく、調達やサプライチェーンも大きな課題であると感じる。商品を安定して提供することが大切。課題を解決していきながら、ユーザーに満足していただける製品・サービスを提供し、ITの発展に貢献していきたい」と語った。

 上新電機の金谷隆平代表取締役社長は、「半導体不足や物流のひっ迫など、メーカーの方々にとっては製品の供給に苦心した1年だった。その中でも、ユーザーのニーズに合わせて開発した商品をよく理解し、生活に心地良さを提供することが私たちの仕事だと思っている」と述べ、ITジュニア賞の受賞者には「その発想と技術が大切になる時代が来ている。テクノロジーの変化に適応できる人材が求められているので、モノづくりに対する情熱を抱く皆さまに期待したい」と激励した。
 
上新電機の
金谷隆平代表取締役社長

BCN ITジュニア賞 2022、BCN ITジュニアU-16賞 2022の表彰式

 続くBCN ITジュニア賞 2022、BCN ITジュニアU-16賞 2022の表彰式では、ITに取り組む若者を対象としたコンテストで優秀な成績をおさめるなど、優れた技術を磨いてきたITジュニアを表彰。受賞者には、協賛企業27社が副賞や応援メッセージを送った。

 表彰したコンテストと受賞者は次の通り。

 第41回全国高校生プログラミングコンテストは愛媛県立松山工業高等学校の松浦天斗さん、村瀬歩暉さん、大森隼斗さん、藤枝侑瑞樹さん、村上美乃里さんの5人が受賞。第16回若年者ものづくり競技大会は関東職業能力開発大学校の二宮拓務さんが「電子回路組立て」金賞/厚生労働大臣賞を受賞。第21回高校生ものづくり全国大会は、愛媛県立松山工業高等学校の稲田颯汰さんが「電子回路組立」優勝/厚生労働大臣賞を受賞。
 
BCN ITジュニア賞 2022を受賞した
愛媛県立松山工業高等学校

 第32回全国高等専門学校プログラミングコンテストは、次の三つのチームが受賞。国立鳥羽商船高等専門学校「学魚養殖」制作チームの、木下涼太さん、濱口宝さん、正住将太さん、姫子松寛大さん、小山飛翔さんの5人。国立大島商船高等専門学校「Smart Gathering」制作チームの山田竜輝さん、初﨑雛希さん、オック オドムさん、岡村一矢さん、田口 創さんの5人。国立弓削商船高等専門学校「迅速果断」の井上裕太さん、甲賀悠一郎さん、三島佑介さんの3人。

 ITジュニア賞のU-22プログラミングコンテスト2021の受賞者と作品は次の通り。総合カテゴリーは、一宮市立大和中学校の船橋一汰さんの「Chokoku CAD」」。プロダクト部門は、HAL名古屋のmxチームの「ヒトコエ」。メンバーは、下村芽生さん、西村翔さん、川口誠さん、宇佐美彰基さん、先田隆太さん、嶋克さん、野尻裕平さん、藤村優摩さん。テクノロジー部門は、九州工業大学の大塚真太郎さんの「kirl」。アイデア部門は、広島大学の黒田和暉さんの「次世代の音声フォーマット」でした。

 ITジュニア U-16賞については、コンテストと受賞は次の通り。第8回 U-16プログラミングコンテスト北海道大会優勝の杉本空翼さん、第1回 U-16プログラミングコンテスト上越妙高優勝の野崎琉弥さん、第1回 U-16プログラミングコンテスト八王子大会最優秀賞の熊ノ郷公人さん、第4回 U-16山梨プログラミングコンテスト競技部門優勝の兵頭蒼空さん、同作品部門金賞の横澤幹大さん、第4回U-15長野プログラミングコンテスト小学生部門優勝のフォーリー新菜さん、同中学生部門優勝の太田嵐さん、第5回U-16プログラミングコンテスト三重大会最優秀賞の田中魁さん。田中さんは2019年に続いて2回目の受賞。

 第4回U-16プログラミングコンテスト和歌山大会優勝の平見聖さん、第2回U-16プログラミングコンテスト阿南大会優勝の熊谷衛さん、第6回 U-15プログラミングコンテスト愛媛大会優勝の河内倫大さん、第1回 U-16プログラミングコンテスト山口大会、競技部門優勝の坂本空紀さん、同作品部門最優秀賞の中野晃聖さん。
 
BCNの奥田喜久男代表取締役会長兼社長

 BCNの奥田喜久男代表取締役会長兼社長は、「受賞者の皆さま、おめでとうございます。昨年はコロナという初めての体験のなかで考えたことが三つある。一つはコロナ禍でも会いたい人。私の場合は母親です。もう一つはふるさとです。空気感や川、まちを思い出すことができる。友人にも直接会って話したい。最後は、子どもたちの笑顔。笑顔を直接みることで、エネルギーをもらえる。大人たちはみんな、子どもの笑顔のために頑張っている。BCN ITジュニア賞 2022、BCN ITジュニアU-16賞 2022を受賞した皆さまは、ぜひ引き続きプログラミングを学び、一緒に社会を発展させていく活動に励んでいくことを期待したい。また、直接お会いしたい」と締めくくった。