缶詰ブームが続く昨今、なかでもサバ缶はだれもが1度は食卓でお世話になったことがあるのではないだろうか。そんな食べ慣れたサバ缶の味を激変させる魔法の調味料がカルディで販売されている「さば缶に混ぜるだけ 3種のパテの素」だ。いったいどのように味わいが変わるのか、サバ缶を購入して混ぜてみることにした。

 

おもてなしからおつまみまで活躍する魔法の調味料

　「さば缶に混ぜるだけ　3種のパテの素」はガーリックソルト、山椒、レモンハーブの3種類が入っており、それぞれサバ缶に混ぜるだけで味わいが激変するというすぐれものだ。ホームパーティーなどそのままさばを出すのに躊躇する場面でもこれ一つでおしゃれな料理に変身する。
 
　ガーリックソルトは粗めの粒が特徴。にんにくの香りが刺激的だ。山椒は想像以上の赤さ。唐辛子も入っているとのことで辛さが気になる。レモンハーブはさらさらした粉末。ほかの二つと比べると刺激は少ないが、レモンの爽やかな香りが印象に残った。香りだけで食欲が湧いてきて、お酒にも合うのではないかと期待が高まる。それぞれ1袋に対してサバの水煮缶一つが適量とのことだ。

個性豊かな味わいが食欲を掻き立てる

　香りから刺激的だった「ガーリックパウダー」は味わいも負けていない。にんにくがしっかり効いているうえに、こしょうや唐菓子のピリ辛さ、バジルなどのハーブの爽やかさも混ざりとにかく濃厚な1品となった。このまま食べるには味が濃すぎるのでクラッカーやバケットは必須だ。
 
　続いては山椒。唐辛子入りで赤さが目立つ粉末は見るからに辛そうだが、サバに混ぜると味が馴染み、想像していたよりは激辛ではなかった。ぴりっとした刺激がほどよく感じられ、さらににんにくも効いている。和洋中の味わいのいいとこ取りをした風味は初めての味で、ごはんとの相性もよさそうだ。
 
　爽やかな味が期待できるレモンハーブは、粉末が細かくサバとすぐに馴染んだ。レモンの酸味にレモングラス、ローレル、タイム、ローズマリーなどハーブもしっかりと効いており、さっぱりとした口当たりが他の二つとまた違った魅力を感じさせてくれる。味が濃すぎることがないのでこのままでもお酒のつまみになりそうだ。
 
　すべて大満足の味わいだが、そのままではやはり味が濃すぎるので、バケットやクラッカーなどと一緒にいただくのがおすすめ。好奇心でパウダーだけバケットにかけてみたが、こちらはざらざらとした舌触りがしてあまりおいしくなかった。やはりさばと合わせてこその調味料だ。サンドイッチの具材にしたり、オリーブオイルと合わせてパスタのソースにしたり、さまざまな活用ができそう。これからの季節、クリスマスや年末年始のホームパーティーはもちろん普段のおつまみにも重宝するだろう。個人的にはぜひワインとあわせていただきたいと思う。（エフェクト・霜越緑）

※記事中の価格は購入時もの