写真の細部までくっきり映し出すBenQの31.5型4KカラーマネジメントディスプレイSW320

 ベンキューが3月に発売した液晶ディスプレイ「SW320」は、フォトグラファーなど、プロユース向けモデルだ。解像度3840×2160の4K対応、31.5型の大画面にも関わらず、ハードウェアキャリブレーション対応で、実勢価格は約19万円という価格と、高画質な写真の細部も確かに映し出す高い描画力で話題となっている。


BenQの31.5型4KカラーマネジメントディスプレイSW320

 撮影した高画質な写真を細かく確認するには、高精細なディスプレイが必要だ。しかし、なるべく費用を抑えたいという場合には、IGZO技術を採用したIPSパネルを搭載した31.5型4K UHD液晶ディスプレイ「SW320」が最適だ。

 ディスプレイは、Adobe RGBカバー率99%の高い色再現性をもち、表示色は10億以上。明るさのメリハリをはっきりと出すハイダイナミックレンジ合成(HDR)に対応し、原物に近い画像を描写することができる。

 さらに、無償で提供されているPalette Master Elementキャリブレーションソフトと、対応するキャリブレーションツールを利用し、撮影した画像と画面に表示された画像の色味を合わせられる「ハードウェアキャリブレーション」にも対応している。

 また、プロ向けとして、画面の向きが縦横のどちらでも装着でき、取り外し可能な遮光フードが標準で付属。部屋や窓から入ってくる明かりが画面に反射し、画像の見え方が変わることを防ぎ、作業に集中できる。
 

遮光フードで集中力アップ。
ちらつきゼロのフリッカーレス設計なので、集中し過ぎると発生する目の疲れも抑える

 写真を編集する際には、モノクロフィルムのように映し出すモノクロモードを活用できる。画像処理プログラムで加工する前に、プリセットからモノクロ加工後の画像をシミュレーションできて便利だ。

 さまざまな機能を搭載しているSW320は、操作性も高い。画面下のスタンド表面に設置してある「OSDコントローラー」は、Adobe RGBモード、sRGBモード、モノクロモードの切り替えに対応。ユーザーの好みに合わせて、他のモードや明るさ、コントラストなどのOSD設定を、自由に割り当てることもできる。

OSDコントローラー

 サイズは高さ663.65×幅759.4×奥行き340.53mmで、重さは12.7kg。接続インターフェイスはHDMI、DisplayPort、mini Display Portで、USB3.0端子(出力2、入力1)も備える。