DXアンテナ、コミュニケーション事業に参入、ワイヤレス通話システムを発表

新製品

2015/10/09 11:24

 DXアンテナは、10月7日から幕張メッセで開催している最先端IT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2015」の会場で、ワイヤレスでつながる新しいコミュニケーションツール「ワイヤレストーク」を11月1日に発売すると発表した。


ワイヤレストーク

 冒頭、米山 實 代表取締役社長は、「創業60周年を迎えた一昨年に、再構築、新構築をかけ合わせた再・新構築というテーマを掲げた。新構築のテーマでは防災・福祉、リ ニューアル、セキュリティ、コミュニケーションの四つのコンセプトからなる新ブランド『DXデルカテック』を作った。このコミュニケーションの分野で、今 回新製品を発表する」と説明した。
 


コミュニケーション分野に新製品を投入すると話す米山社長

 「ワイヤレストーク」は、従来の有線のインターホンとは異なり、電波干渉に強い1.9GHzの「DECT準拠方式」によるワイヤレス通話ができる。親機 1台と子機6台を付属し、親機から指定した子機と通話ができる。操作はボタンを押すだけの簡単な操作で、導入の敷居をぐっと下げた。また、ワイヤレス方式 を採用することで配線工事や無線免許が不要で、PHSのように通話料も一切必要ない。

 親機は、受信機ごとに受信モード・受信メロディーを8種から設定できるので、音だけでどの子機からの呼び出しかをすぐに判別できる。子機の一斉呼び出しも可能。

 子機はIPX3の防雨性能を備え、飲食店の厨房や介護現場など、多少水がかかる場所でも安心して使える。ボタンを押さずに通話できる自動応答機能を備 え、作業中や手が不自由な場合でもハンズフリーで使える。親機との距離が離れすぎて圏外になるとLEDとアラームで知らせる機能も搭載する。
 


「ワイヤレストーク」の親機・子機と簡易移動機

 親機・子機の通信距離は見通し距離で100m。子機間通信は親機を中継することで最大200mまでの通信が可能だ。

 オプションとして、親機の機能をそのままに、ポータブルで通話できる簡易移動機を用意する。充電式で常に携帯できるため、介護業務や倉庫作業など常に移 動が伴うスタッフ間の業務連絡に適している。IPX4の防沫性能を備える。 価格は親機1台、子機6台の標準セットで9万8000円、簡易移動機は1万 8500円。