富士フイルムの高級ミラーレス一眼「X-T10」、新AFや高速ファインダー採用

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2015/05/19 18:33

 富士フイルムは、プレミアムミラーレス一眼カメラ「Xシリーズ」の新製品「FUJIFILM X-T10」を6月25日に発売する。動いている被写体に強い「新AFシステム」と、世界最短表示タイムラグの電子ビューファインダーを備えたのが特徴。カラーはシルバー、ブラックの2色。価格はオープン。

FUJIFILM X-T10

 有効画素数1630万画素で、原色フィルター採用のAPS-Cサイズ「X-Trans CMOS II」センサを搭載。電子ビューファインダーには、表示タイムラグを世界最短の0.005秒まで短縮した「リアルタイム・ビューファインダー」を備え、236万ドットの有機ELディスプレイを搭載する。撮影シーンに応じて、自動でファインダーの明るさを制御。「撮影効果反映」機能を使えば、さまざまな撮影効果をファインダー表示にリアルタイムで反映できる。

 「新AFシステム」は、全49点のフォーカスエリアから、任意に選んだ1エリアでピントを合わせる「シングルポイント」モード、全77点のフォーカスエリアを使用して、動いている被写体をとらえる「ゾーン」モードなどを搭載し、動体撮影性能を大幅に向上した。さらに、人間の瞳を自動検出してピントを合わせる「瞳AF」や、被写体との距離に応じて自動でマクロモードに切り替える「オートマクロ」も備えた。

 撮影機能としては、独自のカラーモード「フィルムシミュレーション」を搭載し、最新の「クラシッククローム」をはじめ、Velvia/PROVIA/ASTIA/PRO Neg.Std/PRO Neg. Hiなど計11種類のモードで、さまざまな写真表現を実現する。さらに、「アドバンストフィルター機能」によって、高度なアート表現を手軽に楽しめる。

 このほか、明るいシーンでも開放F値で撮影できる32000分の1秒の超高速電子シャッターや、多重露出機能、インターバルタイマー撮影機能、マニュアルフォーカス時に左右にずれた像を一致させてピントを合わせる「デジタルスプリットイメージ」、被写体のコントラストが高い部分の輪郭を強調表示する「フォーカスピーキング機能」など、多彩な撮影機能も備えた。

 動画撮影機能は、毎秒60コマのフルHD動画撮影に対応し、毎秒50コマ/30コマ/25コマ/24コマの選択ができ、好みのフレームレートを選択できる。また、動画撮影時でも「フィルムシミュレーション」や、マニュアル露出設定、位相差AFとコントラストAF(オートフォーカス)をシーンに応じて切り替える「インテリジェントハイブリッドAF」を備える。

 対応メディアはSDXC/SDHC/SDカードで、UHS-Iメディアにも対応する。サイズは幅118.4×高さ82.8×奥行き40.8mmで、重さは約381g。税別の実勢価格は、ボディのみが9万円前後、「フジノンレンズ X-T10/XF18-55mmF2.8-4 R LM OIS」が付属する「FUJIFILM X-T10 レンズキット」が12万円前後の見込み。