台数・金額は前年下回るも単価上昇する、ノートPC市場

アナリストPOSデータ分析

2022/04/22 15:00

 ノートPC市場の販売台数と販売金額の前年同月比(伸び率)を算出したところ、2021年4月以降12か月連続で前年を下回る水準で推移している。しかし、平均単価は21年10月以降、上昇傾向で推移していることが家電量販店ネットショップの実売データを集計する「BCNランキング」で明らかとなった。


 21年1月以降のノートPC市場における販売台数と販売金額の伸び率は、2月と3月は前年を上回った。これはWindows 7サポート終了に伴う買い替え需要の反動減により、前年の20年2月と3月の販売台数・金額が低調だったためだ。しかし、20年4月以降はコロナ禍による在宅勤務やリモート授業などでノートPCの需要が増加したこともあり、21年4月以降の伸び率は一転して台数・金額ともに2ケタ割れで推移する厳しい状況となっている。更に10月以降は平均単価が上昇したことも影響し、市場回復は遠のいている。

 そこで、21年10月に平均単価が上昇した原因を探ったところ、搭載OSの変化が要因の一つになっていることが分かった。
 

 21年10月からWindows 11搭載マシンが発売になり、単価上昇の要因になっている。また、同月にアップルの「MacBook Pro Liquid Retina XDRディスプレイモデル」の発売も単価上昇に寄与している。搭載OS別の販売台数構成比をみると、Windows 11搭載の構成比は発売以降右肩上がりで推移、発売後6か月で48.6%に達した。しかし、一世代前のWindows 10搭載ノートPC登場時(15年9月)の6か月後にあたる16年2月は6割を超えていたことを考えると、Windows 11搭載ノートPCの出足は鈍いと言えそうだ。

 22年3月現在、Windows 11搭載ノートPCの平均単価は14万円強であるのに対し、Windows 10搭載ノートPCは11万円と3万円の差がある。これを考慮すると、Windows 10搭載製品を購入し、Windows 11へと無償アップグレードすれば若干の割引ととらえることも可能だ。


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。


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