パナソニック補聴器、Bluetoothの新規格「LE Audio」対応の「R5シリーズ」発売

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2023/10/26 18:30

 パナソニック補聴器は10月26日、「聞こえの進化で人とつながる」をコンセプトとする耳かけ型補聴器「R5シリーズ」として「WH-R57」「WH-R55」「WH-R53」の3機種を発売した。

次世代規格「LE Audio」に対応した耳かけ型補聴器が登場

テレビやスマホ、タブレットの音声が直接クリアに届く

 「R5シリーズ」は、Bluetoothの新規格である「LE Audio」に対応。テレビやスマートフォン、タブレット端末といった「LE Audio」対応機器と接続することで、周囲の雑音による影響を受けることなく聞きたい音をよりクリアに聞ける。

 また、別売の専用テレビアダプタを使用することで、「LE Audio」非対応のテレビとの接続が可能になる。

 将来的に各種映画館やホール、スタジアム、空港や駅などさまざまな公共施設が「LE Audio」に対応すれば、自宅だけでなく街でも音源と無線でつながるようになり、よりクリアな音声が期待できる。
 
充電ケースによる充電イメージ

 一般的な電池交換式の補聴器とは異なり、非接触充電式を採用しているので、小さなボタン電池を扱う手間がなく、付属の充電ケースに本体を置くだけで簡単に充電が可能となっている。

 本体のバッテリ駆動時間は、補聴動作なら約36時間、「LE Audio」によるテレビ視聴なら約12時間。電池残量は専用のスマホアプリから確認できるほか、装着時に電池残量を音声で知らせてくれる。

 聞きやすさに関連する機能としては、不快なハウリング音をより強力に抑えるICA(Independent Component Analysis)方式のハウリング抑制機能を搭載。ハウリング音だけを独立させて抽出・抑制することで、従来よりも素早く的確なハウリング検出を可能にしたほか、圧迫感やこもり感の少ないフィッティングを実現した。
 
ダイコティック補聴技術のイメージ

 さらに、食器が当たるカチャカチャという音や、ドアを閉めた時に発生する不快な衝撃音を抑えられるISS(Impulsive Sound Suppression)方式の突発音抑制機能、左右の耳で母音と子音を分担して聞き分けることで言葉の聞き分けを支援する、独自のダイコティック補聴技術(「聞き取りサポート」機能)も備えている。
 
専用スマートフォンアプリの利用イメージ

 そのほか、音量調節機能やモード選択、本体との通信が途絶えた場所を地図上に表示する機能を搭載した、専用のスマートフォンアプリも用意する。

 本体は、人間の心に寄り添うデザインを目指して、メカニカルで金属的な印象ではなく、「やさしい」曲面を使いながら先進性をカタチに表現している。また、スイッチやボタンを本体表面からなくした密閉構造にすることで、IP68準拠の防じん・防水性能を実現した。
 
6色のカラーバリエーションを用意

 「WH-R57」は20chモデルで、価格は両耳が89万8000円、片耳が49万8000円。「WH-R55」は16chモデルで、価格は両耳が69万8000円、片耳が39万8000円。「WH-R53」は12chモデルで、価格は両耳が49万8000円、片耳が32万8000円(いずれも非課税)。カラーは、スモーキーブラック、アッシュブラウン、サンドベージュ、ペールラベンダー、リッチボルドー、アズールブルーの6色を用意している。
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