パナソニック、コンシューマ製品の「サステナブルな取り組み」を横ぐしで発表

イベント

2023/09/21 19:00

 パナソニックは9月21日、東京・有明のパナソニックセンター東京で「サステナブルな家電とくらし」セッションを開催。普段、事業部ごとでものづくりをしているコンシューマ製品の担当者が、サステナブルというテーマで横断的に紹介した。Z世代(15~24歳)代表としてゲストに世良マリカさんを招き、社員とのトークセッションも行った。

「サステナブルな家電とくらし」セッションでの
トークセッションの様子

サステナブルに敏感な「Z世代」

 パナソニックが全国の男女1000人を対象に実施したサステナビリティ意識調査によると、「エシカルやサステナブルなど、環境や社会に配慮した製品やサービスを取り入れてみたいか」という質問に対し、全世代で「とても思う」「まあまあ思う」の合計が74.2%となり、環境への意識が高いことがわかった。さらにZ世代に絞ると、82.5%と全世代より上回った。
 
出典:パナソニックによるサステナビリティ意識調査

 また、「環境配慮の素材や部品を使用していると知った場合、ブランドや企業のイメージは変わるか」という質問では、全世代が「とても向上する」「まあまあ向上する」の合計が64.6%だったのに対し、Z世代は69.5%。企業のサステナビリティの取り組みについて、やはりZ世代の意識の高さが目立った。
 
出典:パナソニックによるサステナビリティ意識調査

 Z世代代表としてゲストに招かれた世良さんは、「ミス・ワールド 2019 ジャパン」の日本代表に史上最年少の16歳で選出。現在は慶応義塾大学に進学し、環境問題や教育格差、貧困問題などを学んでいる。
 
Z世代代表でゲストに招かれた世良マリカさん

 トークセッションでは、パナソニックのヘアードライヤー ナノケア「EH-NA0J」やラムダッシュ パームイン「ES-PV6A」、ななめドラム洗濯乾燥機「NA-LX129CL/R」の企画担当者やパッケージ担当者が登壇。各製品におけるサステナブルなものづくりを紹介した。
 
ヘアードライヤー ナノケア「EH-NA0J」の
取り組みも発表

 世良さんは「サステナブルな取り組みはもちろんのこと、同時に日常の暮らしになじみやすい自然なデザインや使いやすさを追求していることに驚きました」と語った。
 
ななめドラム洗濯乾燥機「NA-LX129CL/R」の
「はっ水回復コース」は衣類のロンググラフ化を実現

 また、パッケージでプラスチック使用量を大幅に削減している点については「何を購入してもパッケージは一緒についてくるので、消費者が選ぶことはできない。そうしたところもメーカーさんのほうで環境にやさしい取り組みをしていただいているのはありがたい」と、梱包材の細部まで取り組んでいる様子を高く評価した。
 

Z世代は「フードロス削減」や「IoT連携」にも関心

 第2部の「くらしにサステナビリティを」では、Z世代が「フードロス削減」や「IoT機能と連携したサステナブルなサービスに」ついて全世代よりも高い関心を示している調査結果などから、業界初の無洗米専用炊飯器「SR-AX1」や冷蔵庫「WPX、HPX、MEXタイプ」の取り組みを紹介した。
 
無洗米専用炊飯器「SR-AX1」や
冷蔵庫「WPX、HPX、MEXタイプ」の取り組みも発表

 SR-AX1では、無洗米から出る肌ぬかを捨てずに、飼料や肥料に使って循環型農業を形成していたり、茶碗の数だけ炊けたり、外出先から操作して炊きたてを食べきれたりすることをアピール。世良さんは「無洗米が環境にいいとは知らなかったので新たな発見だった。ちょっと無理して環境にやさしい活動をするのではなく、製品を使う中で無意識に活動に参加しているのがうれしいですね」と感想を述べた。
 
茶碗の数の食べきりサイズで炊きたてを食べられるので
フードロス削減につながる

 「重量検知プレート」で冷蔵庫内の在庫をスマホアプリで確認できる機能については「買い物の際に何の食材があったか考えてしまうことが多いので、それがなくなるだけでもフードロス削減に直接つながるのでいいなと思った」と語った。
 
無駄な食材を買わないで済む「重量検知プレート」も
フードロス削減に

 製品リリースでも製品ごとのサステナブルな取り組みを紹介しているが、どうしても新機能や使い勝手が取り上げられがちで、環境への取り組みは小さな扱いになる。

 今回、コンシューマ製品に携わる社員がそれぞれの思いを横断的に発表することで、パナソニック製品ブランド全体としてのサステナブルなものづくりの姿勢が見えてきた。

 「イミ消費」を重視するといわれるZ世代の購買意向をくみ取るには、こうした環境への取り組みのアナウンスは欠かせない。過去から取り組んでいて当たり前のように思っていることでも、Z世代にとっては初めて聞く話かもしれない。また、今回のイベントは外向きの発表だけでなく、パナソニック社員同士の刺激になったという側面もあったようだ。(BCN・細田 立圭志)
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