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8インチタブレットの画面が剥がれて買い替えたら容量爆増で快適だった【道越一郎のカットエッジ】

レビュー

2023/09/17 18:30

 タブレットの画面がびろーんと剥がれてきたので、思い切って買い替えた。これまで32GBという今時極狭の容量で窮屈な思いをしながら使っていた。今度は256GBと8倍もの広大なストレージ。どんなアプリも入れ放題だ。今までのストレスが何だったんだろうと思うほどに快適になった。広大な容量は正義だ。

画面がびろーんと剥げてきた「MediaPad M5 8.4 LTE」。
すでにサポートを終えており、もう修理は受け付けないという

 これまで使っていたのはファーウェイの「MediaPad M5 8.4 LTE」。2018年リリースの製品で、発売からもう5年も経過しているモデルだ。8.4インチのディスプレイながら、画面解像度がWQXGAの2560×1600と高い。つくりもしっかりしている。しかし最近、ディスプレイ部の両面テープがはがれ、画面が浮くようになってきた。幸いバッテリーのふくらみこそないが、そろそろ寿命かもしれない。同社に修理を依頼しようとしたが、さすがにもうサポートが終わっており、修理は受けられないという。自分で分解し、スマホ修理で使う両面テープを張りなおせば、まだしばらくは使えそうだ。しかしここで買い替えることにした。実は、M5には大きな欠点が一つだけある。ストレージだ。たった32GBしかなく、最小限のアプリしか入らない。強いてもう一つ挙げるならVoLTEに非対応、というのも気になっていた。LTEモデルでありながら、povoなどau系のSIMでは通話ができない。タブレットで通話することはほとんどないが、いざという時に通話ができるのは心強いものだ。
 
10インチ未満のタブレット端末で一番売れているのはiPad mini。
税抜き平均単価は7万円を超えている。一方、Androidタブレットは安いが、
小容量・低解像度のモデルばかり。Androidでもスペックで
iPad mini並の製品を売り出せばそこそこ売れるのでは?

 32GBのM5にはアプリがパンパンに入っており、頻繁に容量不足のメッセージが出ていた。その都度ストレージの整理を強いられ、これが大きなストレスになっていた。新たなアプリを入れる必要が生じた場合は、インストール済みのアプリのいずれかを削除するなどで空きを作らなければならない。実はずっと買い替え先を探していた。ファーウェイの新しいタブレットは、米中貿易摩擦の影響でGoogle Playが使えなくなり候補から脱落。その他のタブレットも1280×800という低解像度でストレージも32GB程度の小さなものがほとんど。高解像度で大容量となると、もう選択肢はiPad miniしかなくなってしまう。新品だと8万円ほどの出費を覚悟する必要もある。自分のスマホがAndroidということもあり、Androidのタブレットを使いたかった。

 そこで見つけたのが、ALLDOCUBEの「iPlay 50 Mini Pro」。この8月に発売したばかりだ。中国の通販サイトAliexpressで約1万9000円で購入した。幸い技適も取得しており日本でも大手を振って使える。日本のアマゾンでも9月20日に発売するという。しかし、価格が価格だけに、フラグシップモデルだったM5と比べると劣る部分は多々ある。解像度はWUXGAの1920×1200とやや粗く、指紋認証もない。スピーカーも1つでモノラル再生。何といってもスマートで作りのいいファーウェイ純正のケースがない。M5に比べ「格」はだいぶ落ちるiPlay 50 Mini Pro。しかし、最大の魅力は、ストレージが256GBと広大なこと。これだけあれば必要なアプリは全部インストールしておつりがくるだろう。ストレスのないタブレット生活を送れそうだ。もちろんVoLTEにも対応する。
 
ファーウェイの「MediaPad M5 8.4 LTE」(左)
とALLDOCUBEの「iPlay 50 Mini Pro」

 Androidタブレットの多くがMicroSDカードに対応し、大容量の動画ファイルなどを逃がせるようになっている。しかしMicroSDカードには、アプリをインストールすることはほぼ無理で、電子書籍のデータなどを保存しておくことも難しい。例えば電子書籍のkoboの場合、一応MicroSDカードに書籍データを保存できることにはなっているが、一旦カードを取り外すなどすると、ダウンロードしたデータが無効になってしまう。事実上MicroSDカードに書籍データは入れられなかった。しかし、新タブレットなら本体のストレージが大きいので問題はない。これからはデータも入れ放題だ。もちろんMicroSDカードにも対応するので、容量の大きな写真や動画はこちらに保存しておけばいい。

 CPUはMedia TekのHelioG99。Antutuベンチマークのスコアは393432。Kirin960を搭載するM5の236014に比べ、だいぶ速い。画面の動きはけっこう滑らかになったように思う。しかし、それほど大きな差は感じられない。8インチクラスのAndroidタブレットは、ここにきて、中国メーカーから同様のスペックの製品が複数登場し始めている。このサイズは片手で持てる上、PC向けのWebサイトを閲覧したり、ちょっとしたドキュメントやスプレッドシートの編集、動画の視聴などで重宝する。それでいて、気軽に持ち運べるのがメリットだ。スマートフォンよりちょっと広い画面がほしいなら、8インチタブレットをオススメしたい。もちろん大容量のストレージで。(BCN・道越一郎)