最近話題のシリコンフードバッグ 繰り返し使用できて食洗機にも対応

レビュー

2021/05/05 12:00

 注目度上昇中のシリコンフードバッグは、繰り返し使用できる、従来のラップに代わるシリコン製のバックで、食品以外の小物などの収納にも活用できる。使い捨てではないため環境にやさしく、さまざまなメーカーから商品化されている。今回はそれらシリコンフードバックのうち、「stasher(スタッシャー)」について取り上げる。

保存容器・調理器具を兼ねた
万能アイテムのシリコンフードバッグ

stasherがおすすめの理由

 料理をしている人であれば、一度は保存方法に悩んだことがあるだろう。保存方法として最も代表的なものは、ラップやポリ袋ではないだろうか。しかし、使いまわせるものではないため、もったいなくもある。また、皿のままやトレイで冷蔵庫や冷凍庫に保管すると、どうしても場所を取ってしまう。そうした時におすすめなのがシリコンフードバッグだ。

 stasherは、アメリカ・カリフォルニア州で誕生した。創業者のキャット・ノーリは、アスリートと栄養士の娘。プラスチックを熱した際に出る危険な化学物質やガスについて学び、またプラスチックが土に還ることのない素材であることから、シリコンで繰り返し使用できる容器を作ろうと思ったという。そして出来上がったのがシリコンフードバッグのstasherである。
 
カリフォルニア発のstasher(スタッシャー)

 数あるシリコンフードバッグの中でも、健康と環境に対しての思いが詰まったstasherが特におすすめである理由を紹介しよう。

1.完全密封できる

 stasherは、特許技術のピンチロックシステムを導入。栄養素、旨味、液体を閉じ込め、食品を新鮮な状態で保てる。手順としては、保存したい食材を袋に入れたら、中の空気を抜きながら袋を折りたたむ。その後ピンチロックシールをしっかり押して閉めることによって、きちんと密閉されるのだ。

 料理の保存で特に多い失敗といえば、食材や液体の汁が漏れることではないだろうか。その点、stasherはピンチロックシステムがあるため、液漏れする心配がない。意外に細かいが、料理をする人の大きな悩みを一つ解決してくれるのだ。

2.さまざまな調理方法に対応

 食料を保存したいと思うのは、完成した料理に対してだけではない。下処理したものや、調理前で小分けにした食材を保存したい場合も多いだろう。stasherであれば、容器に入れたままの調理が可能だ。

 具体的には、「蒸す」「解凍する」「温める」「焼く」などの工程を、容器に入れたまま行えるのだ。「蒸す」方法は、stasherをそのままお湯に入れたら完了だ。

 例えば野菜の場合、stasherにそのまま入れ、沸騰したお湯の中に容器ごと入れれば、野菜の水分だけで十分蒸せる。野菜の他にも、肉や魚の低温調理にも使用できる。「蒸す」調理方法によって、旨味や栄養素を逃さず調理できるようになり、ヘルシーな健康メニューが完成するのだ。

 電子レンジを使用して、簡単に「解凍」や「温め」もできる。余って保存しておいた料理はもちろん、下処理しておいた食材の調理も可能だ。例えば、下味をつけておいた肉を電子レンジで温める。途中何度か取り出してかき混ぜ、均等に温めることによって、簡単に肉に火が入るのだ。冷凍食品の解凍ももちろん可能だ。

 最後の「焼く」調理法は、オーブンに入れることだ。これは、stasherの真骨頂ともいえる調理法だ。オーブンで調理すると、均一に加熱し焦げにくく、食材の中までゆっくりと火を通せる。そのため、フライパンでの調理が難しい料理はstasherに入れ、オーブンで加熱することをおすすめする。例えば魚のムニエルなどは、焼き過ぎると皮がフライパンにこびり付いてしまうことも。stasherに入れてオーブンで加熱することによって、その心配もなく中までしっとりふわふわなムニエルを作れる。

3.保存も可能

 stasherは熱に強く、保存にも適している。なんと、耐熱温度は250°C、耐冷温度は-18°Cまで対応しているのだ。そのため冷蔵庫での保存はもちろん、冷凍庫に容器ごとそのまま保存できる。冷凍保存は長期間保存できるので、とても便利だ。

 また、なかなか頻繁に買い出しに行けない人にとっても、冷凍保存が可能な容器はありがたい。容器そのものだけでなく、保存期間が延び、食材をムダなく使い切れる点からも、エコであるといえる。
 
健康と環境に対しての思いが込められたstasher

4.洗浄方法も簡単

 使用方法がいくら便利であっても、日々の手入れが煩雑であれば、なかなか使いづらい。しかしstasherは、通常の食器と同じように洗うことができ、食洗機での洗浄にも対応している。また、シリコンに厚みがあるため、ポリ袋よりも洗いやすく、通常の皿洗いと同じ工程で洗って乾燥させるとすぐ使用できるため、とても手軽だ。
 
テレビでも紹介されるなど、近年、注目度がアップ。
サイズやカラーの異なる、さまざまな種類がある

5.環境にやさしい

 近年、環境問題が話題となり、2015年9月の国連サミットでは、加盟国の全会一致で「SDGs(持続可能な開発目標)」が採択された。世界的に環境に対する意識が高まるなか、stasherはプラスチックの代替品として誕生し、世界から不要なプラスチックごみを減らすことを目指している。

 シリコンフードバッグの原料は、食品用品質として認められている100%ピュアプラチナシリコーン。使い捨てではなく、繰り返し使えるため経済的でありエコである。また、耐用温度が-18~250°Cと幅広いので、さまざまな調理に対応できる万能調理器具といえる。シリコンフードバッグ一つで、料理の下味付けから調理まで完結できるため、後片付けも楽な点もうれしいポイントだ。安心・安全で環境にやさしいシリコンフードバッグを、ぜひ生活に取り入れてみて欲しい。(GEAR)

・画像出典は全てstasher(スタッシャー)公式サイト
https://stasherbag.jp/