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ドラえもんの翻訳こんにゃくが現実に! ウェブ会議でもリアルタイム翻訳を可能にする夢のイヤホン「Timekettle M2」

レビュー

2021/03/06 12:05

【木村ヒデノリのTech Magic #046】 勉強せずとも仕事や旅行で、グローバルにコミュニケーションを取れる技術というのは誰もが夢見るものだろう。ガジェットからアプリまで様々な翻訳ツールがリリースされている昨今だが、今回は真打登場と言っても良いだろう。「Timekettle M2(以下、タイムケトル)」はシチュエーションに応じてかなりの精度でリアルタイム翻訳を実現してくれる画期的イヤホンだ。海外の情報も自宅時間で効率よく収集できる活用法を紹介したい。

精度高くリアルタイム翻訳を実現するイヤホン「Timekettle M2」の実力は?
 
ケースはAirPodsより一回り大きいが、イヤホン自体はそれほど大きくはない
 
驚くのはバッテリーの持ち、外出時に使っていても安心できるスペックだ

使ってすぐに分かる他の翻訳ガジェットとの違い

 まず、使ってみてすぐに分かるのが他の翻訳ガジェットよりも圧倒的にスムーズに翻訳がされるという点だ。例えば、少し前に話題になった翻訳機「ili(イリー)」は高精度に翻訳できるガジェットとして筆者も気に入っているが、オフラインでこれを実現するために「海外旅行に特化」している。そのため、会議など汎用的な用途には向いておらず、用途が限定されていた。

 これに対してタイムケトルはどの言語でもほぼリアルタイムで聞き取りが可能、センテンスが途切れると瞬時に翻訳してくれる。その上、文章と音声の両方で結果をフィードバックしてくれるという驚きの機能性を実現しているのだ。さらにすごいと感じたのは、原文の聞き取りが間違っていてもそれらしい訳文に意訳してくれる点だ。例えば下記の画像を見てほしい。
 

 写真の原文では「菅総理」というのが聞き取れず、「すら総理」となってしまっている。しかし訳文の方には「すら」という文言が誤ってどこかに「SURA」もしくは誤訳となって差し込まれることなく「It is about the Prime Minister’s announcement」と意訳されている。こういった翻訳の仕方は今まで筆者が知る限り他のどの製品でも見たことがなく非常に驚かされた。

翻訳できる言語は40種類・93言語!

 対応言語が幅広いのもありがたい。タイムケトルは53のアクセント(訛り)を含む40種類・93言語に対応しており、世界104カ国で使えるとしている。筆者は中国語・韓国語のニュースをウェブで視聴しながら翻訳してみたが、大体の内容は把握できる使用感だった。これらの技術はGoogle、Microsoft、そして話題のDeepLなど世界を代表する翻訳エンジンを搭載し、かつ世界15箇所にサーバーを配置することで安定した翻訳速度と高精度の翻訳を両立しているそうだ。
 
複数の翻訳エンジンとサーバーの組み合わせで高速・高品質な翻訳を提供する

 また、有料かつ言語は限定されるものの「オフライン翻訳パック」をダウンロードしておくことでオフライン環境でも快適な翻訳を実現している点も興味深い。購入には同社が販売するFish Cardが必要で、プリペイドでチャージしたポイントを使って言語を増やせる。

 なお、フラッグシップ製品であるWT2ではこのオフライン機能が無料となっているため、翻訳に特化して使いたい方はこちらを選ぶのが良いだろう。その他の違いとして、M2は音楽の再生にも対応している汎用機だということが挙げられる。汗や水に強いIPX4に準拠し、さらに高品質なワイヤレス再生を実現するQualcomm aptXにも対応している。バッテリーもWT2よりも持つため、翻訳だけでなく日常使いしたい人にはおすすめだろう。

 対してWT2は音楽再生に対応していないものの、ノイズキャンセリング機能やデュアルビームフォーミングマイク機能が搭載されており、翻訳時の使い勝手が高い。コミュニケーションを取るような用途で使う方はこちらを選ぶと良いのではないだろうか。
 
翻訳用途に特化したフラッグシップ機「Timekettle WT2」

三つのモードで全てのシチュエーションに対応

 タイムケトルには3つのモードが用意されており、シチュエーションによって変更する必要がある。一つはタッチモードで、お互いが片方ずつイヤホンをする方式。タッチ操作で相手に翻訳音声が流れるので一対一の会話に適している。
 

 二つ目はスピーカーモードで自分はイヤホンを着け、相手は差し出されたスマホに向かって話す形式。旅行でのちょっとした会話など、相手にイヤホンを渡す必要がないので便利だ。
 

 三つ目がリッスンモードで、筆者はこれが現状一番実用的だと感じた。聞き取った音声を文字起こししながら即座に翻訳してくれるので、海外ニュースの視聴や講義にも使える。文章量によってタイムラグは5?10秒ほどあるが、内容を理解するのには十分だった。
 

 このようにかなり実用的なタイムケトルだが、個人的には翻訳した音声を1.5~2倍速で聴ける機能が欲しいと感じた。読み上げている文章が長いと次第に映像から遅れていってしまうので、どうせ母国語を聞き取るなら倍速で聴けた方が実用性は上がると思う、ぜひメーカーには検討して欲しい。

 また、筆者が試したところガジェットの紹介動画など、固有の専門用語が頻出するようなものには向いていなかった。専門知識があれば誤訳も理解できるだろうが、そうした用途に使いたいと考えている方は注意してほしい。

 最後に筆者も最近知ったRentio(レンティオ)というサービスがあるので紹介したい。話題の製品を安価にレンタルできるサービスだ。「記事に取り上げた製品に興味はあってもちょっと価格が…」という方もおられたと思うが、このタイムケトルは同サービスで7泊8日1980円でレンタルできる。試用しながら購入検討できるという意味においてはかなり便利な選択肢ではないだろうか。興味がある方は参考にしてほしい。(ROSETTA・木村ヒデノリ)


■Profile

木村ヒデノリ 
ROSETTA株式会社CEO/Art Director、スマートホームbento(ベントー)ブランドディレクター、IoTエバンジェリスト。

普段からさまざまな最新機器やガジェットを買っては仕事や生活の効率化・自動化を模索する生粋のライフハッカー。2018年には築50年の団地をホームハックして家事をほとんど自動化した未来団地「bento」をリリースして大きな反響を呼ぶ。普段は勤務する妻のかわりに、自動化した家で1歳半の娘の育児と家事を担当するワーパパでもある。

【新きむら家】
https://www.youtube.com/rekimuras
記事と連動した動画でより詳しい内容、動画でしかお伝えできない部分を紹介しています。

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