ついに始まるセンター試験! 痴漢から受験生を守るのは“イエロー”?

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2020/01/17 20:00

 現行の試験として最後とされる大学入試センター試験が、1月18日と19日に実施される。毎年、この時期にはインターネット上で、犯罪行為である「痴漢」がしやすい、などといった言説が出てくる。大きな誤りではあるが、受験生は不安に思うかもしれない。そうした不安を少しでも和らげ、被害を減らすため、QCCCA(キュカ)は痴漢対策アプリとSNSキャンペーンを展開する。

キュカは受験生を痴漢から守る運動を展開する

 キュカが展開しているアプリは、「痴漢レーダー」。路線や時間帯など、気になる駅の被害の傾向を共有することができるサービスだ。登録するのは、2タップだけで手間がかからない。つきまといなど、万が一の際には電話がかかってきた風を装うこともできる。事前に登録した地域で被害が登録された場合は、リアルタイムで通知を受け取ることができる。
 
キュカが展開する痴漢対策アプリ「痴漢レーダー」

 また、アプリは黄色が基調で目立つ。起動していることを分かりやすくしておけば牽制になる上、その地域の傾向が分かれば対策も立てやすい。そもそも「対策する必要がある」という状況に問題があるのは事実だが、巻き込まれないためには対策が必要だ。もし、被害に遭いそうになったら、周囲の人に助けを求めるのも手だ。

 受験生が助けを求めやすくする取り組みも、同社は実施している。キュカがTwitterを通して展開しているのは、「#withyellow」キャンペーンだ。「受験生を守りたい」と思ったら、まず同キャンペーンのサイトでイベントに申し込む。センター試験当日は「黄色い物」を身に着けて電車に乗り、痴漢レーダーに「痴漢被害通知」がきたら助ける、といった取り組みだ。受験生が助けを求める際は、できるだけ“黄色い人”に声をかけたい。

 電車は、痴漢以外にも遅延や運転停止になる場合もある。そんなとき、受験生は慌てず試験会場に連絡してみるべきだ。運営側が状況を踏まえて、試験開始時間を繰り下げた例もある。

 無事に試験会場に到着したら、あとは実力を発揮するだけ。試験当日の受験生は少なからず緊張しているはずだが、キュカのアプリとキャンペーンが心配事を減らし、試験に集中できる状況を作ってくれるだろう。(BCN・南雲 亮平)