【ドイツ・ケルン発<速報>】 パナソニックは9月25日、フルサイズミラーレス一眼市場に参入し、2019年春に新製品「LUMIX Sシリーズ」を発売すると発表した。ラインアップは4700万画素の高画素数モデル「S1R」と、2400万画素で動画と静止画の両方をこなすハイブリッドフォトクリエーター向け高感度モデル「S1」の2機種。主にプロのカメラマンをターゲットにする。最大の特徴は、ライカのミラーレス一眼「ライカSL」のマウント規格である「ライカLマウント」を採用したこと。ライカを筆頭とする他社製Lマウントレンズとの互換性を確保する。

26日から開催されるフォトキナに先立って、ドイツ・ケルンで「LUMIX Sシリーズ」を
発表するパナソニック アプライアンス社 イメージングネットワーク事業部の山根洋介 事業部長

 次世代を担うカメラとしてオートフォーカスにAIを搭載。大量の画像データをもとにした被写体認識アルゴリズムを確立し、ディープラーニングに基づいた素早く最適なピントあわせを実現。AIエンジンは適宜アップデートして精度を高めていく。

 そのほか4K60P動画、ボディとレンズの双方での手ぶれ補正に対応するデュアルISなどにも対応。メモリーカードスロットはXQDとSDのダブルスロットで、3軸チルト液晶画面を備える。高耐久・高精度シャッターに加え、100%シーリングも実現、防塵・防滴にも対応する。また-40℃の過酷な環境でも動作するよう設計した。

 レンズについてもライカLマウント搭載の「LUMIX Sシリーズレンズ」を発表。ボディーの発売と同時に、単焦点レンズで50mm F1.4、ズームレンズで24-105mmと70-200mmの合計3本のレンズを発売する。ズームレンズのF値については現在のことろ未公開。また2020年末までにさらに7本以上のレンズを発売する予定だ。

 ライカのLマウントレンズはすでに、単焦点レンズが5本、ズームレンズが3本と計8本あるため、同時期に参入を発表したニコンやキヤノンに比べ、レンズのバリエーションとしてはアドバンテージが大きい。
 
2019年春に発売を予定しているフルサイズミラーレス一眼
「LUMIX Sシリーズ」の高画素数モデル「S1R」

 「ライカLマウント」は、日本で通称「Lマウント」と呼ばれていた規格とは別。通称Lマウントは、正確には「L39マウント」といい、レンジファインダー式フィルムカメラ用のスクリューマウントだった。ライカLマウントは、2015年にライカが発売したミラーレス一眼「ライカSL」のために開発したもので、APS-Cセンサーを搭載するミラーレス一眼用マウント「ライカTマウント」と互換性がある。マウント径は51.6mm、フランジバックは20mm。
 
マウント径51.6mm、フランジバック20mmのライカLマウント

 BCNの取材に対して、アプライアンス社 イメージングネットワーク事業部の山根洋介 事業部長は「Sシリーズには、プロカメラマンに満足いただける、妥協のない表現力を実現する究極のカメラを提供したい、との思いを込めた。Lマウントレンズは、他のブランドからも登場すると確信しているので、レンズの選択肢は早急に広がっていくと見ている。ライカとは協業を初めて17年目。特にこの4年はテクニカルな部分での協力関係を強化しながら将来に向けたディスカッションを進めてきた。Lマウントは将来の進化に耐えるマウントであると考え、採用するに至った。ただし、マイクロフォーサーズで協力関係にあったオリンパスが今後Lマウントを採用するかどうかはわからない」と語った。(BCN・道越一郎)