
@ARをはじめとしたVR/AR事業についてエレコムの梶浦幸二常務は、「VRやARというと、BtoC向けのように思われるかもしれないが、当社ではBtoB向けの事業拡大を目指したサービスとの位置づけている」と、ここ数年かけて実施してきたM&Aを通じて法人向け事業に力を入れている企業方針を示しつつ、今回のサービスがその一環であることをアピールした。

具体的には、近未来サイネージや遠隔医療、広告業界、エンタテインメント業界に向けたARメディア配信とコンテンツ制作をパッケージしたサービスを想定する。事業計画については、「3年間で1万人クライアントと契約し、3年の累計で30億円のサービスを目指す」と語った。

@ARは、法人向けコンテンツ制作アプリ「@AR Studio」、法人向けコンテンツ配信アプリ「@AR Station」で構成。7月5日に配信を開始した視聴アプリ「@AR Player」はコンシューマが無料でダウンロードできる。
たとえば、@AR Playerをスマートフォンやタブレット端末にインストールすれば、チラシなどの画像にカメラをかざすとポップアップした動画で商品説明を始めたり、ポスターの人物の写真にカメラをかざすとその人物が動画で説明したりと、さまざまなARコンテンツを視聴できるようになる。また、単に視聴しているだけでなく写真や動画などをSNSなどでシェアして拡散することもできる。

エレコムは、@ARのサービス開発やサービスのアップデート・企画、@ARのアプリを楽しむためのハードの企画・開発、サービス自体の営業・販売促進施策など、@ARの普及に努める。メガハウスは、@ARのシステム開発やバンダイナムコグループのキャラクタの知的財産との連携、「@AR」サービス関連商品の製造を担当する。