レノボ・ジャパンは2月1日、モバイルPC「ThinkPad」の最新ラインアップを発表した。法人向けには同日より受注を開始し、2月中旬以降順次ウェブ販売を行う。新設計となった「ThinkPad X280」「ThinkPad X1 Tablet」などを投入するほか、既存シリーズにおいてもUSB Type-C電源ポートの採用などアップデートが加えられている。

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より薄型軽量になった新開発の12.5型モバイルPC「ThinkPad X280」

 ThinkPad X280は、日本市場でとくに需要が大きいとされる12.5型のノートPCで、「ThinkPad X270」の後継シリーズとなる。厚さは約17.4mm、最軽量モデルの重量は1.13kgで、従来製品から約15%の薄型化、約20%の軽量化を実現した。モバイルワーカー向けのThinkPadでは従来、上位シリーズの14.0型ノートPC「ThinkPad X1 Carbon」のほうが薄くて軽かったが、X280の登場で、バッグに収まりやすい12.5型PCでもX1 Carbonに迫る薄型軽量の製品が実現した。

 毎日持ち歩いて外出先でも仕事をするビジネスユーザーによる使用を想定し、約15時間(JEITA測定法Ver.2.0)のバッテリ駆動が可能。急速充電技術「Lenovo Rapid Charge」に対応し、65W ACアダプタを使用した場合、1時間で約80%の充電が可能。また、法人による購入の場合、導入企業の情報システム部門で一定のメンテナンスが行えるよう、ネジ5本を外すだけで底面カバーを開けることができ、キーボードもユーザー交換可能部品に指定されている。CPUはクアッドコアの第8世代Coreプロセッサが搭載可能。最小構成価格は税別18万2000円。
 
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軽量化に加えて保守性の向上も図った

 ThinkPad X1 Tabletは、単体でWindowsタブレットとして機能するほか、付属のキーボードを装着すればノートPCのようにも使える2-in-1デバイス。従来製品は12型液晶ディスプレイを搭載していたが、新製品では画面を13型に大型化し、解像度も3000×2000ピクセルと高精細化した。また、従来製品の利用動向を調査したところ、キーボードを装着した状態を多用するユーザーが多いことがわかったため、付属キーボードのキーピッチをデスクトップ用キーボードと同じ約19mmに拡大した。排熱機構も新設計とし、CPUは第8世代Coreプロセッサに対応する。最小構成価格は税別25万4000円。
 
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従来の12型から13型へ大画面化した「ThinkPad X1 Tablet」

 そのほか、ThinkPad各シリーズでは、2月以降発売の全モデルで電源端子にUSB Type-Cポートを採用する。また、モバイルPCの多くのシリーズで、ウェブカメラに物理的なカバー「ThinkShutter(シンクシャッター)」を搭載し、操作ミスやマルウェア感染時などにカメラを通じて機密情報が漏れることを防止する。
 
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今季以降のThinkPadでは電源端子がUSB Type-Cポートに
 
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カメラからの情報漏えいを防止する「ThinkShutter」(右が閉じた状態)

 「働き方改革」の機運の高まりで、モバイルPC市場は好況が続いているとされる。製品発表会でレノボ・ジャパンの留目真伸社長は「当社ではモバイル製品(14型以下のPCおよび2-in-1デバイス)の販売台数が昨年同期比4倍で成長している」と述べ、レノボでは市場全体の伸びよりも速くモバイルPCの販売を増やしていることをアピールした。
 
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レノボ・ジャパンの留目真伸社長

 より柔軟なワークスタイルが求められるようになり、従来デスクトップPCを導入していた企業がノートPCに切り替えたり、据え置き型のノートPCからモバイルPCに変更したりする動きもよく見られるという。同社では同日、従来のテレビ会議システムよりもより手軽に導入できるオンライン会議用デバイス「ThinkSmart Hub」も新たに発表。留目社長は「社会の個人一人ひとりにフォーカスして、フレキシブルな働き方をサポートする多様なラインアップを強化していく」と話し、幅広いビジネスユーザーに最適な情報端末を提供していく方針を強調した。(BCN・日高 彰)