Windows XPからWindows 8.1へ パソコンを買い替えるなら今年のうちに!

レビュー

2013/11/28 11:21

 冬のボーナスシーズンが近づいてきた。国内の景気は少しずつ上向き傾向にあるといわれているが、われわれ庶民の財布の紐はまだまだ堅い。だから買い物は、ほしいものや必要なものの優先順位を慎重に吟味しながら決めたい。さらに、2014年4月には消費税が現行の5%から8%になる。高価なものを買う際には、この3%の違いが大きく響いてくる。いま買い逃してしまうと、後で残念な思いをすることになるかもしれない。増税前のいまだからこそ、賢く買い物をすませたい。そんな今年の冬に買いたいデジタル機器の一つがパソコンだ。

「dynabook Tab VT484/26K」

Windows 8.1搭載タブレット「dynabook Tab VT484/26K」

 パソコンの購入を検討している人にとって、消費税率のアップのほかに、もう一つ気にかけておきたいトピックがある。それは、Windows XPのサポートが2014年4月9日に終了するということだ。「今、使っているWindows XPの入ったパソコンの動作が何となく緩慢になってきた。そろそろ買替え、買増しを検討する」という人にとっては、ぜひこの機会に最新OSのWindows 8.1を搭載したパソコンをお勧めしたい。

Windows 8.1の魅力は簡単・安心



 昨年秋発売のOS、Windows 8は、タッチ操作や直感的に操作できるユーザーインターフェースが高く評価されてきた。10月17日に発売されたWindows 8.1はそのアップデート版で、さらに使い勝手が向上した。

 Windows 8では、起動してサインインすると、すぐに指でのタッチ操作に最適化した「スタート画面」を表示したが、「8.1」はWindows XPユーザーにおなじみのデスクトップ画面を、カスタマイズによって表示できる。また、Windows 7以前のOSと同じように、デスクトップ画面にスタートボタンを表示でき、シャットダウンやコントロールパネルなどへのアクセスもスムーズにできる。

 Windows 8は、パソコンやアプリの起動時間がWindows XPより高速になったほか、消費電力性能もグンと向上した。オンラインストアの「Windows ストア」から、スマートフォンのように自由にアプリを追加できることもWindows 8ならではだが、最新版の「8.1」もその機能を継承している。このほか、高速化した標準インターネットブラウザの最新版「Internet Explorer 11」など、「8.1」から広がるエンタテインメントを数え上げればきりがない。

 来年4月にWindows XPのサポートが終了すると、それまでアップデートで提供されていたセキュリティ更新プログラムの配布がなくなる。そうなると、Windows XP搭載のパソコンは、コンピュータウイルスのようなマルウェアと呼ばれるプログラムの脅威に常にさらされることになる。

 これに対して、Windows 8.1は、OSレベルで強固なセキュリティ機能をもっている。Windows 7の頃から標準搭載していたセキュリティソフト「Windows Defender」に、ウイルス対策ソフトの「Microsoft Security Essentials」を組み込んだことで、スパイウェアへの対策だけでなく、ウイルス対策やスキャン、駆除までできるようになり、パソコン環境を常に安全な状態に保つことができるのだ。

 もちろん、先に触れたWindowsストアからダウンロードできるアプリは、マイクロソフトの事前審査をクリアしたものだけを配布するシステムになっているので安心だ。

 先日、マイクロソフトが発表した「セキュリティ インテリジェンスレポート」によると、Windows 8は万全なセキュリティ対策によって、コンピュータウイルスなどマルウェアへの感染率は、Windows XP SP3に比べて約14分の1にまで低くなっているという。XP搭載パソコンからの買替えを検討している人にとって、簡単にマルウェア対策ができるWindows 8.1のメリットは、とても大きい。

最新OSはマルウェアへの感染率が低く安全だ

最新OSはマルウェアへの感染率が低く安全だ(マイクロソフト資料)

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Windows 8.1を搭載したタブレット端末「dynabook Tab」登場



 Windows 8.1の大きな魅力の一つが、パソコンとタブレット端末の両方に最適化したOSであるということ。そんな最新Windows OSの特徴を最大限に引き出すタブレット端末が、東芝が11月22日に発売した「dynabook Tab VT484/26K」だ。8.0型の1280×800画素(WXGA)タッチパネル液晶を搭載し、快適なタッチ操作でWindows 8.1の機能を使いこなすことができる。約445gと非常に軽いことも特筆できる。

「dynabook Tab VT484/26K」

11月22日発売の「dynabook Tab VT484/26K」

 CPUにはクアッドコアのインテル Atom Z3740プロセッサを搭載し、サクサクとした快適な動作を実現。本体にはHDMI端子やmicroSDメモリカードスロットを備えているので、動画や写真を手軽に読み込んで、8.0型ワイドの画面で高精細画像を楽しめる。

 Internet Explorerは最新バージョンの「11」を搭載し、ウェブブラウジングはスピーディ。内蔵する「TOSHIBA Media Player」アプリで、音楽や動画コンテンツを手軽に再生できる。背面には約800万画素のカメラユニットを搭載しているので、外出先での写真撮影も楽しめそうだ。バッテリ駆動時間は約11時間と、余裕の長時間駆動に対応している。

いま使っているパソコンの環境をまるごと移す「PC引越ナビ」



 「パソコンを買い替えたくても、使い慣れた前の環境が移行できるのかわからなくて不安」という方には、「dynabook Tab VT484/26K」がプリインストールしている東芝のデータ移行ツール「PC引越しナビ」を紹介しておきたい。「PC引越しナビ」で、現在使っているパソコン内のデータや設定を、買い替えた新しいパソコンへ手軽に自動で移行できる。

 移行元のパソコンにあるデータを「dynabook Tab」にUSBメモリで移行する。ナビゲーション画面の指示に従いながら、簡単な操作でデータの移行ができてしまう。保存したメールの内容やアカウント設定、アドレス帳、ブラウザのブックマーク、マイドキュメントや任意のフォルダに保存したファイル、デスクトップ環境などが、丸ごと新しいパソコンに“お引越し”できる。引越し元のパソコンは、Windows XP(SP3)以降のOSを搭載していれば、東芝製ではないパソコンからでも移行できる。

 なお、東芝のクラウドバックアップツール「バックアップナビ クラウド」を使えば、クラウドサーバーに保存したパソコンの環境設定やメール設定、メール本文などのバックアップを復元するかたちで、元のパソコンから新しいパソコンへデータを移行することもできる。クラウドサーバーから復元したデータは、「PC引越ナビ」との連携によって、自動で新しいパソコンに再設定されるので、特別な知識は必要ない。

 この「PC引越ナビ」のサービスを活用すれば、いま愛用しているパソコンの環境をすぐに最新のWindows 8.1を搭載した「dynabook Tab VT484/26K」に移して使いはじめることができる。タブレットスタイルの「dynabook Tab」だが、これまで使っていたプリンタの機能がフルで利用できるほか、Bluetoothマウスを接続すればマウス操作にも対応するなど、従来のノートパソコンやデスクトップパソコンと変わらない使い方ができることもポイントだ。

「dynabook Tab」で充実の冬休み



 BCNは、毎年、全国の主要な家電量販店・パソコン専門店・ネットショップから収集したパソコンや周辺機器、デジタル家電などの実売データ「BCNランキング」にもとづいて、部門(ジャンル)ごとに年間販売数量第1位の企業を表彰する「BCN AWARD」を開催している。7月には、上半期(1~6月)に最も販売数量が多かった「上半期No.1メーカー」を発表した。このノートPC部門で上半期No.1を獲得したのが東芝だ。

 好調の理由は、製品のクオリティが高いことももちろんだが、「東芝PCサポート・サービス」の提供など、万全のサポート体制の存在がある。パソコンのトラブルシューティングだけでなく、Windows 8.1の使い方、インターネットの楽しみ方、写真や動画のメディア保存など、パソコンの使い方全般に関するユーザーからの質問や相談にていねいに答える充実のサポート体制は、以前から定評がある。電話やウェブでの無料サポートのほか、サービスマンによる訪問サポートやデータ復旧、点検・メンテナンスなどの有料サービスを含む豊富なメニューを揃え、ユーザーが快適に東芝のパソコンを利用できるよう、万全の体制を整えているのだ。

 消費税が増税される直前だからといって、買い物の内容を比較・吟味しないまま、焦って買ってしまっては元も子もない。製品購入後のアフターサービスも検討しながら、本当に価値あるものを賢く選んで長く活用したいものだ。

 多機能の「dynabook Tab VT484」シリーズは、内蔵フラッシュメモリの容量が64GBの「VT484/26K」と合わせラインアップは3機種。内蔵フラッシュメモリの容量が32GBのモデルとして、オフィス統合ソフトにMicrosoft Office Home and Business 2013をプリインストールした「VT484/23K」とMicrosoft Office Personal 2013をプリインストールした「VT484/22K」がある。いずれのモデルでも、WordやExcelを従来のパソコンと変わらない感覚で使うことができる。さまざまなユーザーの期待に応えてくれる一台としてお勧めしたい。

 パソコンはメールやインターネットの機能が充実していれば十分という人には、簡単なタッチ操作、安心のセキュリティ機能を両立した「dynabook Tab VT484」シリーズの使いやすさがすぐに実感できるはずだ。軽量・コンパクトなタブレットスタイルだから、家の中だけでなく屋外でも、好きなときに好きな場所でさまざまなエンタテインメントが楽しめる。仕事やプライベートに大活躍してくれそうだ。

 また、年末までに購入すると、Bluetoothキーボードがもれなくもらえるキャンペーンを展開している。これは、持ち運んでOfficeをよく使う人に、とても便利だ。ぜひ、「dynabook Tab VT484」シリーズを片手に、今年の冬休みを満喫してほしい。(フリーライター・山本 敦)