PCとモバイルを脅威から守る 「ウイルスバスター」シリーズ

レビュー

2013/07/01 11:33

 間もなく最新の夏PCが登場するこの季節。新たにPC購入を検討している人も多いだろう。PCと一緒にぜひ購入したいのが、PCをウイルスなどの脅威から守ってくれるセキュリティソフトだ。ここでは、いま、市場で最も売れているトレンドマイクロの「ウイルスバスター」を紹介しよう。

ウイルスバスター クラウド

トレンドマイクロのセキュリティソフト「ウイルスバスター クラウド」

「売れている」という実績が物語る安心と信頼



 ウイルスやスパイウェアを含む不正なプログラムやフィッシング詐欺を目的とした悪意ある不正サイト、子どもに見せたくないような不適切な内容を含むウェブサイト、ネットバンキングやショッピングサイト利用時の個人情報漏えい……。いまやユーザーを取り巻く脅威は年々その悪意の度合いを増し、多様化している。そんな時代に欠かせないのが、セキュリティソフトだ。

 数多くあるセキュリティソフトのなかで、多くのユーザーに支持されているのがトレンドマイクロの「ウイルスバスター」。トレンドマイクロは、家電量販店の実売データを日々集計し、PCやデジタル家電などの年間販売数量No.1メーカーを表彰する「BCN AWARD」のセキュリティソフト部門を2008年から2012年の5年連続で制している。なかでも「ウイルスバスター」は、「これを選んでおけば間違いない」という信頼を不動のものにしたセキュリティソフトの代名詞的存在だ。

 最新版の「ウイルスバスター クラウド」は、クラウド対応(※1)の最新技術「スマートスキャン」を導入。クラウド上にアップした脅威を検知するための情報を参照することで動作を軽くしている。「ウイルスバスター クラウド」は、ウイルス対策だけにとどまらず、さまざまな脅威に対応する総合セキュリティ対策ソフトだ。さっそく注目の機能を確認していこう。

SNSに含まれるリンクの安全性をチェックする「SNSプロテクション」



 友人・知人とのコミュニケーションにFacebookやmixi、TwitterといったSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を活用している人も多いだろう。しかし、最近ではこれを悪用して友人・知人になりすまし、フィッシング詐欺やワンクリック詐欺、悪意あるウェブサイトに誘導する被害が頻発している。これを未然に防ぐのが「ウイルスバスター クラウド」の「SNSプロテクション機能」だ。

 SNSに含まれるリンク先の安全性を事前にチェックし、危険性があると判断されたサイトのURLを「赤」、不正の疑いのあるサイトのURLを「黄色」、安全だと判断したサイトのURLを「青」と信号のように色分けして表示する。さらに、間違えて危険なサイトのURLをクリックしても「ウイルスバスター クラウド」が警告してくれるので、安心してSNSを利用することができる。

SNSプロテクション機能

SNSに含まれるリンクの安全性をチェックする「SNSプロテクション機能」

 また、TwitterのショートURLについても、安全かどうか判断してくれる。SNSを日常的に利用している人にとっては心強い機能だ。

おススメの設定をアドバイスする「Facebookプライバシー設定チェッカー」



 SNSのなかでもFacebookは実名登録が原則で、多項目にわたるパーソナルデータを設定することができる。プライバシー情報の公開範囲は自分で設定できるようになっているが、これをどの範囲に設定すればいいのか、不安を感じつつ設定している人もいるだろう。

 「Facebookプライバシー設定チェッカー」は、そんなFacebookのプライバシーに関する10の設定項目をチェックし、プライバシー保護の観点で注意が必要な項目を洗い出したうえで、推奨する設定をアドバイスしてくれる機能だ。

 例えば、Facebookの「つながりの設定」では、デフォルト状態だとFacebookのメッセージを送信できる範囲が「すべてのユーザー」になっているが、「Facebookプライバシー設定チェッカー」はこの設定がされているユーザーに対し、「友達」に変更することでプライバシーの保護を強化する設定にできるとアドバイスをする。これによって、ユーザーはFacebookのわかりづらいプライバシー設定を思いわずらうことなく、安心してFacebookを楽しむことができる。

Facebookプライバシー設定チェッカー

Facebookのプライバシーに関する10の設定項目をチェックし、安全な設定をアドバイスする「Facebookプライバシー設定チェッカー」

使っていることを感じさせない「クラウドならではの軽さ」



 セキュリティソフトを導入するにあたって、気になるのがPCへの負荷だ。基本的には裏方的な役割のソフトだけに、動いているのを感じさせないような軽快さが望ましい。冒頭で触れた通り、「ウイルスバスター クラウド」は、従来製品と比べて脅威を検知するための情報の約80%をクラウド上に保存することで、これまでPC内にすべての情報を保存していた状態よりも体感上の「重さ」を大幅に軽減している。(※2)

 実際にインストールして使ったが、ほとんどその存在を意識させないほどに軽かった。ウェブブラウジングやアプリケーションの起動・終了時、ファイルのダウンロード時でも、背後で動いていることを意識しなかった。

“PC+α”でより高度・堅牢なセキュリティ環境を構築



 スマートフォンやタブレット端末などのスマートデバイスが普及し、「家ではPC、外出時はスマートフォン/タブレット」と使い分けている人も多いだろう。いまやインターネットに接続できる端末はPCだけではなく、TPOに応じて使い分ける時代だ。ということは、PCだけではなく、スマートフォンやタブレット端末にもセキュリティ対策が必要ということになる。

 「ウイルスバスター」シリーズには、Android搭載のスマートフォンやタブレット向けの「ウイルスバスター モバイル」がある。不正プログラムのブロック機能や不正サイトへのアクセスブロック機能に加え、迷惑電話やSMS対策機能、盗難・紛失時のリモートロック/消去/GPS位置取得機能など、スマートデバイスならではのセキュリティ機能を搭載。安心のセキュリティ対策を構築することができる。

ウイルスバスター モバイル

スマートフォン、タブレットを守る「ウイルスバスター モバイル」

 パスワードの一元管理ソフト「パスワードマネージャー」も注目だ。最近はショッピングサイトやSNS、ウェブサービスが急速に普及し、ID/パスワードを入力しなければならない場面が増えた。個人情報を守るには、サービスごとに異なるID/パスワードを設定することが望ましい。しかし、利用するサービスや使用する端末の種類が増えるたびにID/パスワードが増えてしまっては、覚えておくのも大変。そんな人の代わりにID/パスワードを覚えてくれるのが、「パスワードマネージャー」だ。

パスワードマネージャー

パスワードを一元管理できる「パスワードマネージャー」

 キーボードから文字を入力すると暗号化(※3)し、マルウェアなどによるキー入力時の個人情報漏えいを防止するほか、お気に入りのウェブサイトのID/パスワードを保存すれば、自動でウェブサイトにログインできるようになる。(※4)

 また、トレンドマイクロはこの夏、使用期間を2カ月間延長できるキャンペーン「2カ月無料延長キャンペーン」を8月31日まで実施する。対象となるのは、「ウイルスバスター クラウド」の3年版とサポートシリアル 5年版、「ウイルスバスター モバイル」の2年版を購入し、8月31日までにユーザー登録をした人。登録者全員に9月末までに2カ月間の延長分をプレゼントする。

 PC版だけでなく、iOS版やAndroid版もあって、「ウイルスバスター クラウド」や「ウイルスバスター モバイル」と組み合わせて使うことで、強固なセキュリティ環境を構築することができる。(ITジャーナリスト 市川 昭彦) 


※1 トレンドマイクロの独自技術「スマートプロテクションネットワーク」。ウイルスバスター for Macには「クラウド技術」のうちWebレピュテーションのみ実装
※2 トレンドマイクロ社旧製品との比較。ウイルスバスター fot Macは対象外
※3 Windows環境(Windows 8 Modern UI版を除く)のみ
※4 すべてのWebサイトに対応しているわけではありません

*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割をカバーしています。