シグマ、APS-Cサイズのセンサを搭載したコンパクトデジタルカメラ「SIGMA DP3 Merrill」

ニュース

2013/01/09 16:33

 シグマは、APS-Cサイズのイメージセンサを搭載したコンパクトデジタルカメラ「SIGMA DP」シリーズの新機種として、「SIGMA DP3 Merrill」を2月に発売する。価格はオープン。

SIGMA DP3 Merrill

 撮像素子には、有効画素数4600万画素で23.5×16.7mmの「フルカラーFoveon X3ダイレクトイメージセンサー」(ジェネレーションネーム「Merrill」)を採用。原理的に偽色が発生しないのでローパスフィルタがなく、RGB全色の光と色の情報を3層で余すことなく取り込む。

 35mmフィルム換算で75mm相当でF2.8と明るい単焦点・中望遠レンズは、センサの能力を最大限に引き出すための専用設計。高屈折率SLDガラス1枚、グラスモールド非球面レンズ1枚を含む8群10枚で、諸収差を極限まで補正する。

 最短撮影距離22.6cm、最大倍率1:3の本格的なマクロ撮影に対応。スーパーマルチレイヤーコートによってフレアやゴーストの発生を軽減し、逆光や反逆光の厳しい条件でも安心して使うことができる。

 画像処理エンジン「TRUE(Three-layer Responsive Ultimate Engine) II」を2基搭載することで、フルカラーセンサが捉えたすべての情報を、独自のアルゴリズムで劣化することなく高速処理。色彩豊かな高精細かつ立体的な描写を可能にしている。

 撮影した画像は、JPEG形式に加え、輝度情報と色情報を1:1で記録するロスレス圧縮のRAW形式での保存に対応。高速大容量メモリによって、「Highモード」のRAW形式で最大7コマの連続撮影に対応する。最高画質なら、最大で毎秒4コマの連続撮影ができる。

 AF(オートフォーカス)機能は、9個のフォーカスフレームから選択する「9点選択」や、フォーカスフレームを任意の位置に細かく動かすことができる「自由移動」、人物の顔を検出したときに優先的にピントを合わせる「顔優先AF」、AFの駆動範囲を制限する「AFリミット」、ライブビューを停止することでより高速なフォーカスができる「速度優先AF」を搭載する。

 マニュアルフォーカスの「AF+MFモード」では、AFでピントを合わせた後に、フォーカスリングを回してピントを微調整できる。選択したフォーカスフレームを中心に、拡大表示することもでき、より精度の高いピント調整に対応する。

 対応メディアは、SDXC/SDHC/SDカード。サイズは幅121.5×高さ66.7×奥行き80.6mmで、重さは400g。