国内最大の電機/ITの総合見本市「CEATEC JAPAN 2011」。今年のテーマ「Smart Innovation ――未来をつくる最先端技術」の「未来」を象徴するのが、毎年、会場のあちらこちらでみられるロボットたち。今年のCEATECでも、人の暮らしを豊かにするために活躍している。

フローリングはもちろん、カーペットや畳にも対応

バッテリー残量が少なくなると自ら充電コネクターへ。

 いま、われわれの生活に最も身近なロボットといえば、お掃除ロボットだろう。アイロボットの「ルンバ」シリーズからリリースされた「ルンバ7900シリーズ」は、独自テクノロジの「高速応答プロセスiAdapt」を搭載している。

 毎秒60回以上考えるという「人工知能AWARE」が、「調べる」「考える」「掃除する」プロセスを制御。部屋の形状、広さ、汚れ具合などの情報を瞬時に分析し、理想的な清掃動作を実現する。同じところをさまざまな角度から平均4回も掃除してくれるスグレモノだ。 

コミュニケーションロボット「PaPeRo」(左)とクラウド端末「LifeTouch」

 人の代わりをしてくれるいう点で、ロボットは大切な存在である。NECが参考出展するコミュニケーションロボット「PaPeRo」は、最新のクラウド端末「LifeTouch」と連携して、自宅の監視・セキュリティや高齢者のみまもりに活躍する。

 「PaPeRo」はステレオカメラや音声認識機能をもっているので、例えば遠隔地から「LifeTouch」で「PaPeRo」を操作し、家族の様子や音声を聞くことができる。また、端末に入力した言葉をしゃべらせれば、このかわいい家族を通し、スムーズなコミュニケーションが実現する。 

ジャイロセンサを搭載したマスコットキャラのムラタセイサクくん(左)とムラタセイコちゃん(右)

ムラタセイサクくん&セイコちゃんの倒立振子制御技術を応用した電動歩行アシストカー

 お茶の間でもおなじみのムラタセイサク君とムラタセイコちゃんは、CEATECでも愛嬌を振りまいている。二人は、村田製作所のマスコット兼最先端技術ロボット。ジャイロセンサで揺れを検知し、胸の円盤を回転させバランスを取っている。この“倒れない技術”を応用し、今年は電動歩行アシストカーを発表した。高齢者の安全な歩行や、重い荷物の運搬を助けてくれる。 

ロボットスーツ「HAL」。重作業や在宅介護、レスキュー支援を視野に入れている

来場者による「HAL」のデモンストレーション

 最後は、人とロボットの共存を肌で感じられるサイバーダインのロボットスーツ「HAL」。「Hybrid Assistive Limb」の略で、体に装着することで身体機能の拡張や増幅を実現するサイボーグ型ロボットである。

 人が筋肉を動かそうとしたとき、脳から筋肉に神経信号が伝わり、筋骨格系が動く。「HAL」は、そのときに皮膚の表面から出る微弱な生体電信号を読み取って、装着者の筋肉と連動して関節を動かす。

 来場者が「HAL」を装着し、行われたデモンストレーションでは、来場者の腕に付けたセンサとデモ機の片足をつなげ、腕の曲げ伸ばしに反応する「HAL」を披露した。「HAL」はすでに一部医療・福祉機関で、高齢者や障害者のリハビリや身体機能支援に使われている。

 たゆまぬ進化を続けるロボットたち。本格的な共存のときが来るまで、毎年、われわれに成長した姿を見せてほしい。両者が一緒につくる明るい未来に期待したい。