貝印、情報マガジン『Kai House』をリニューアル、ウェブサイトの連動も

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2011/09/26 18:12

 貝印は、情報マガジン『Kai House』の内容を刷新し、2011年秋号として発行した。リニューアルに伴って、マガジンハウスのアプリで電子書籍として公開するほか、サイトのコンテンツを拡充している。貝印が描くのは、サイトをポータルに据えた情報誌とウェブの連動だ。

リニューアルした『Kai House』2011年秋号

 『Kai House』は、料理や食を楽しむヒントが詰まったキッチン&クッキング情報マガジン。家庭でできる簡単レシピや季節の食にまつわる情報を発信しながら、キッチンで活躍する貝印の製品を紹介。全国の料理教室や貝印の直営ショップなどで、無料で配布している。年4回の発行で、リニューアルした2011年秋号が第6号。制作には、マガジンハウスが協力している。

 リニューアルした2011年秋号では、「シェフが提案するレシピ」をシーンに応じて紹介。ランチパーティのレシピを中心に、朝食や夕食を提案している。オリジナルソースづくりに、貝印のブレンディア「DK-5200」を使っている。また、取材記事として、秋の食材を求めて神奈川・鎌倉を散策。即売所、飲食店、雑貨屋など、現地のホットな情報を伝えている。

 貝印の藤野倫経営企画室家庭マーケットプロモーターは、誌面刷新の理由を、「『食』に興味のある人に、より関心をもって読んでいただける内容にしていくため」と語る。また、マガジンハウスの荒原千香子クロスメディア事業局カスタム事業部プロデューサーは、「リニューアルによって、さらに深く詳しい内容を追求した」としている。

貝印の藤野倫家庭マーケットプロモーター

マガジンハウスの荒原千香子プロデューサー

 貝印は、さらに読者を獲得するために、ウェブサイトをリニューアル。「これまでは『Kai House』のコンテンツをそのまま掲載していたが、これからは1か月に1回、冊子に載せていないレシピなど、ウェブ専用のコンテンツも掲載する」(貝印の藤野プロモーター)という。

ウェブサイトもリニューアル

 また、「PCやiPadで、いつでも読んでもらいたい」(藤野プロモーター)と、電子書籍アプリのダウンロードサービスも開始した。

サイトから電子書籍のアプリをダウンロードできる

 将来像について、藤野プロモーターは「サイトがポータルになって、紙と電子書籍が連動していく姿を思い描いている」という。現段階では、多くの人にコンテンツを読んでいただくことと、それによる貝印のファンづくりが目的だが、将来に向けては、読者がサイトに集まってコンテンツやサービスを楽しんだり、貝印が主催する実際のイベントに参加したり、「食」を通じて読者が楽しむことができる場をつくっていく予定だ。