シャープが「録画テレビ」拡充、HDD/BD内蔵とUSB接続外付けHDDモデル

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2010/08/24 18:02

 シャープは、液晶テレビ「LED AQUOS(アクオス)」の新製品として、内蔵HDDとBDレコーダーを搭載した「DR3シリーズ」と、USB接続の外付けHDDに録画できる「DZ3シリーズ」を9月20日から順次発売する。録画対応テレビの市場拡大を見据え、ラインアップ強化を図る。

 井出岡完治・AVシステム事業本部液晶デジタルシステム第1事業部商品企画部副参事は、「テレビを選ぶポイントとして、省エネ性能、録画機能、環境性能が前年に比べて上昇している」として、「省エネと録画機能は、われわれが今後さらに力を入れていかなければならない分野」と強調。今回、HDDとBDレコーダーを内蔵した「DRシリーズ」の32V型/42V型と、USB接続の外付けHDDに録画できる「DZシリーズ」の20-52V型の6サイズを投入することで、年末商戦に備える。

HDDとBDレコーダーを内蔵したLED AQUOS「LC-40DR3」

 シャープは、現在、録画対応テレビとしてBDに直接録画する「ブルーレイ内蔵 AQUOS」シリーズを展開しているが、今回発表の2モデルを投入することで、「2010年前半に20%を超えた録画テレビ市場は、今後さらに拡大していく」と自信を示した。

LED AQUOS DRシリーズ

 「DRシリーズ」は、再生・録画、ダビングが一台でできる簡単・便利なオールインワンモデル。USB端子は備えるが、外付けHDDへの録画には対応していない。BDに録画したり、BD/DVDソフトを簡単に再生できる「ブルーレイ内蔵 LED AQUOS(DX3)」と比べ、録画頻度が高いユーザーをターゲットとする。HDD/BDともに、長時間録画に対応。500GBの内蔵HDDは、8.5倍モードで約380時間の録画が可能。1枚のBDにはフルハイビジョン(HD)録画で最長約36時間の録画ができる。

LED AQUOS DZ3シリーズ

 「DZシリーズ」は、USB接続の外付けHDDを接続することで、気軽に録画番組を楽しめる。人の動きを感知して自動的に節電モードに切り替える「ムーブセンサー」や、ボタン一つで節電できる「セーブモード」などの省エネ機能を備える。

 今回発表となった「録画テレビ」のうち、「DZシリーズ」の20V型と26V型を除くすべてのモデルが、LEDバックライト技術や、光漏れを防いで黒が引き締まる同社独自の液晶パネル技術「UV2A」を採用。原音の情報量をそのままに自然でクリアな音声を再現する「フルデジタル1ビットアンプ」や、CMの際の急激な音量変化を自動的に抑える「CMオートボリューム」など、音質にもこだわった。USB端子に市販の無線LANアダプタをつなぎ、無線ネットワークが利用できるほか、カードリーダーをつないで静止画や動画が再生できる。

井出岡完治・AVシステム事業本部液晶デジタルシステム第1事業部商品企画部副参事

 実勢価格は、「DRシリーズ」の32V型「LC-32DR3」が18万円前後、40V型「LC-40DR3」が25万円前後。「DZシリーズ」の20V型「LC-20DZ3」が9万円前後、26V型「LC-26DZ3」が11万円前後、32V型「LC-32DZ3」が15万円前後、40V型「LC-40DZ3」が18万円前後、46V型「LC-46DZ3」が27万円前後、52V型「LC-52DZ3」が35万円前後の見込み。発売日は、「DZ3シリーズ」の32-52V型が9月20日、「DR3シリーズ」と「DZ3シリーズ」の20V型と26V型が10月15日。

「DR3」「DZ3」とも市販の無線LANアダプタが接続できる