2010年7月のデジタル一眼市場は、キヤノン「EOS Kiss X4」が1位に返り咲いた。ソニーのミラーレス一眼「NEX-5」も3位と、好調をキープしている。7月のデジタル一眼の売れ筋トップ10をご紹介しよう。カラーバリエーションや付属レンズなどの違いは合算して集計している。

「BCNランキング」 2010年7月月次 ＜最大パネル＞

　1位は、キヤノン「EOS Kiss X4」が販売台数シェア18.0％で獲得。先月はニコン「D90」が1位だったが、みごとにトップを奪い返した。2位には、その「D90」がシェア10.6％でランクインしている。

　3位は、6月に発売したソニーのミラーレス一眼「NEX-5」で、シェアは9.0％。先月のランキングでは2位に入っていて、依然として好調だ。「NEX-5」はフルハイビジョン動画対応モデルだが、ホワイト、レッド、ブラックと、カラーバリエーションが多いMP4動画の「NEX-3」も、5.9％で7位に入っている。

　続いて、4位にはニコン「D5000」がシェア7.3％でランクイン。先月7位と落ち込んだオリンパスのミラーレス一眼「OLYMPUS PEN Lite E-PL1」は、7.2％で5位に浮上している。

　デジタル一眼全体のなかでのミラーレス一眼の販売台数構成比は、「NEX」シリーズ発売前の5月は18.8％、発売後の6月は32.5％、7月は33.6％と、拡大し続けている。また、メーカー別の販売台数シェアをみると、5月は6.1％で6位だったソニーが、6月は19.4％、7月は17.9％と、2か月連続で3位に食い込んだ。

　市場全体の前年同月比も、数量で6月は56.8％増、7月は44.3％増、金額で6月は50.0％増、7月は18.9％増と活気づいていて、「NEX」シリーズの発売効果は大きい。今後もこの好調を維持できるのか、来月あたりから「NEX」シリーズの真の実力が試される。（BCN・武井美野里）


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