三洋電機、ムービーカメラ「Xacti」の防水モデル、水深3mでフルHDが撮れる

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2010/05/28 17:36

 三洋電機は、5月28日、ムービーカメラ「Xacti(ザクティ)」の新製品として、フルハイビジョン(フルHD)の動画が撮影できる縦型の防水モデル「DMX-CA100」を6月下旬に発売すると発表した。価格はオープンで、実勢価格は4万円前後の見込み。

 ムービーカメラは、休日のレジャーやペットの成長など、日常の何気ない一コマを記録する軽量・小型のビデオカメラ。PCとの親和性が高く、撮影した動画は動画共有サイト「YouTube」などに手軽にアップロードできる。 

Xacti DMX-CA100

 従来モデル「DMX-CA9」から、防水性能をアップ。JISの防水保護等級IPX8に対応し、水深3mで60分使うことができる。街中だけでなく、海や山など水に濡れてしまうシーンも撮影できる。カラーはシンプルなブラックに加え、ポップなイエローとピンクを揃えた。 

水深3mで60分使用できる

 さらに、録画やズームなど、撮影関連のボタンを片手で使えるように背面上部に配置。再生やメニューなどのボタン類は、液晶モニタを収める側面下部にまとめた。また、撮影のときに握りやすいよう、グリップ部分の厚みを約4mm減らしてボディを薄くした。 

撮影ボタンは背面上部、再生やメニューは側面に配置した

 2本のレンズを被写体に応じて使い分けるイメージの「ダブルレンジズーム」機能を搭載。焦点距離が40-240mm(35mmフィルム換算)の「ワイドモード」と80-480mm(同)「テレモード」2種類を揃え、最大12倍まで対応する。ボタンは背面上部にある。 

これまでのXacti防水モデルたち

 有効約1430万画素の静止画も撮影できる。別売のアイファイジャパンの無線LAN対応SDカード「Eye-Fiカード」を使えば、ワイヤレスでPCにデータを転送できる。データのファイル形式は、動画がMPEG-4 AVC/H.264、静止画がJPEG。記録媒体はSD/SDHCカード、SDXCカード。電源はリチウムイオン充電池。サイズは幅92.0×奥行き40.8×高さ123.0mm、重さは約242g。 

デジタルシステムカンパニーDI事業部DI企画部の豊田秀樹部長

 発表会で、同社デジタルシステムカンパニーDI事業部DI企画部の豊田秀樹部長は、グローバル市場で200ドル未満のムービーカメラの構成比が高まっていることを指摘。こうした動向を踏まえて、2010年度は販売目標として200万台を掲げる。国内販売はそのうちの15%、30万台を目指すことを表明した。