ヤマハ(梅村充社長)は、音楽の知識がなくても、LEDボタンを使って視覚的・直感的に作曲、演奏することができる電子楽器「TENORI-ON(テノリオン)」を5月12日に発売する。公式サイトのみの販売で、価格は12万1000円。

 同社の持つ電子楽器技術と、メディアアーティストの岩井俊雄氏のアイデアを組み合わせたコラボレーション製品。縦横約20cmの正方形のフレームの内側に、白色LEDを内蔵したボタンを縦横各16個配置し、そのボタンを押すことで演奏を行う。表面の演奏LEDボタンに連動するLEDを本体裏側にも搭載し、合計512個のLEDが光ることで視覚面にも楽しめるため、ライブなどでパフォーマーとリスナーが一体となるようなパフォーマンスも行える。

 フレーム部分には演奏を補助するファンクションボタン、内蔵スピーカー、液晶ディスプレイ、ジョグダイアルのほか、各種端子やSDメモリーカードスロットなどを搭載。きょう体にはマグネシウム合金製で、手になじむ曲線は職人が1台ずつ手作業で磨き上げるなど、ボディ外観のデザインと質感にもこだわった。

 LEDボタンは、基本的に垂直方向が音階、水平方向が時間を表し、押した音のボタンが光り、長押しするとその音階が自動演奏される。フレーム部のファンクションボタンを使えば、音色や発音の長さ、演奏スピード、テンポ、音量などの調節も可能。基本機能としてScore/Random/Draw/Bounce/Push/Soloの6つの演奏モードを備えており、それらを掛け合わせた多彩な演奏も行える。

 AWM音源を内蔵し253種の音色を搭載するほか、SDメモリーカードを使ってサンプリングしたオリジナル音源を追加することも可能。1ユーザーボイスにつき16個のサンプリングサウンドを使用でき、ユーザーボイスは最大3つまで設定できる。シーケンサー機能も内蔵し、演奏データをSDメモリーカードに記録したり、他のMIDI楽器と連動した演奏も行える。

 本体サイズは幅205×奥行き205×高さ32mm、重さは約700g。Windows版とMacintosh版があり、対応OSはWindows Vista/XPと、Mac OS X(10.3.9)以上。