「チョイ高」モデルが人気のICレコ、注目が価格から機能や容量にシフトか?

特集

2008/02/07 01:35

 ICレコーダーの売れ筋が、少し値の張る「チョイ高」モデルに移り始めている。これまでは「とにかく音が録れればいい」と、安価な1万円未満のモデルが売れ筋だったが、この年末年始で機能や容量がある程度充実した1万円以上2万円未満のモデルが拡大、約5割を占めている。「BCNランキング」で人気モデルの動きをまとめた。

●1万円台のミドルクラスが過半数、選択基準に変化


 07年12月以降、ICレコーダーの平均価格帯別の販売台数シェア推移では、1万円以上1万5000円未満が約3割までシェアを伸ばし、1万円未満を抜いて価格帯別でトップを獲得。ミドルクラスが人気を集めている。さらに、1万5000円以上2万円未満は約2割で、これらを合わせると、1万円台のモデルは市場全体の過半数を占めるまで拡大した。

 この動きに関して、ICレコーダーメーカーで首位に立つオリンパスは、「ボーナス商戦の影響で、ユーザーがやや高いモデルを選んだのでは」(広報)と分析する。また、オリンパスの「V-51」やソニーの「ICD-SX67」が、年末年始に1万円以上1万5000円未満のクラスまで値下げしたことも要因として考えられる。

 売れ筋の価格帯の変化から推測すると、以前支持を得ていた「とにかく安価で録れればよい」モデルから、「やや高くても容量のある多機能」モデルへと、ユーザーの選択基準がシフトしているようだ。

●1月機種別トップ10では1万円台前半が3モデル


 1月の機種別販売台数シェアトップ10でも、1万円台モデルの人気ぶりがうかがえる。1、4、6位に1万円以上1万5000円未満のモデルがランクインした。1位はオリンパスの「V-51」で11.3%。USBコネクタ搭載で、PCとダイレクトに接続できる。6位はソニーの「ICD-UX70S」で4.8%。早聞き・遅聞きができるピッチコントロール機能を備える。



 メーカー別の販売台数シェア推移では、1位のオリンパスがさらに右肩上がりで伸びており、1月には約5割に達した。一方、2位はソニーで約3割で安定的に推移、3位の三洋電機は2割超あったシェアを1割程度落としながら推移している。また、市場全体は好調で、07年は年間を通じて対前年比120%程度で推移。08年もしばらく好調が続くものと見られる。(BCN・井上真希子)


*「BCNランキング」は、全国のパソコン専門店や家電量販店など24社・2200を超える店舗からPOSデータを日次で収集・集計しているPOSデータベースです。これは日本の店頭市場の約4割をカバーする規模で、パソコン本体からデジタル家電まで115品目を対象としています。

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