楽天、TBS株の15.46%を取得、共同持ち株会社による経営統合を提案

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2005/10/13 21:43

 楽天(三木谷浩史会長兼社長)は10月13日、子会社を通じ東京放送(TBS、井上弘社長)の株式の約15.46%を取得したとともに、TBSに対し共同持ち株会社設立などの経営統合を同日付けで提案したと発表した。


 楽天(三木谷浩史会長兼社長)は10月13日、子会社を通じ東京放送(TBS、井上弘社長)の株式の約15.46%を取得したとともに、TBSに対し共同持ち株会社設立などの経営統合を同日付けで提案したと発表した。

 経営統合の提案内容には、楽天グループとTBSグループを傘下に持つ共同持株会社を設立することを盛り込んだ。楽天のインターネットメディアとTBSの放送メディアを融合させることで、「世界に通用するメディアグループを形成したい」(三木谷会長兼社長)考えだ。楽天は、放送メディアとの融合について、昨年8月から検討開始していたとしている。

 共同持ち株会社とする理由については、「放送メディアの公共性・中立性を担保するとともに、それぞれの企業文化も違うため、互いの事業を連携させ相乗効果を図りながら、既存の事業も生かすためには共同持ち株会社が最適だと判断した」(國重惇史副社長)と説明した。なお、新会社設立に至った場合の事業計画や役員などの計画は未定とした。

 楽天の提案に対して、TBSからは「検討するとの見解を示してもらった」(三木谷会長兼社長)という。「TBSは株式取得について少しびっくりしていた。『もう少し早く言ってもらってもよかったのでは』と言われ、お詫びした。また、20分強、提案内容について説明させてもらった」と説明した。今後の交渉スケジュールについては未定という。