日立製作所(庄山悦彦社長)は10月11日、情報セキュリティ事業のなかで指静脈認証装置関連事業を日本をはじめグローバル市場で強化する方針を発表した。昨年度(05年3月期)で数十億円レベルの指静脈認証装置関連事業を、「06?08年度の3年間で1000億円規模に成長させ、(指静脈認証市場で)50%以上のシェアを獲る」(古川一夫・執行役副社長情報・通信グループ長&CEO)計画。

 日立製作所(庄山悦彦社長)は10月11日、情報セキュリティ事業のなかで指静脈認証装置関連事業を日本をはじめグローバル市場で強化する方針を発表した。昨年度(05年3月期)で数十億円レベルの指静脈認証装置関連事業を、「06?08年度の3年間で1000億円規模に成長させ、(指静脈認証市場で)50%以上のシェアを獲る」(古川一夫・執行役副社長情報・通信グループ長&CEO)計画。

 強化施策の一環として、今年8月には同事業の専門組織「指静脈グローバルビジネス推進センタ」を設置。今回、さらに本格的に世界市場を視野に入れた事業強化を図るため、11月1日付けで北米、欧州、アジア、中国の現地法人に「指静脈認証事業推進センタ」(仮称)を設置する。これにより各国・各地域にあわせたシステム構築やソリューション提案を行える体制を築く。

 古川副社長は、「今後生体認証は幅広い分野で使われることになる。なかでも指の静脈を使った認証装置は認証精度の高さや軽量小型化が実現できている点などを考えれば優位性は高い。指静脈認証は、個人認証のデファクトスタンダードになる」と意気込みを示した。

 日立は、97年から指静脈認証技術の研究開発をスタートした。現在では、指静脈認証装置を組み込んだ入退室管理システムを約2000台、PCログイン/ログアウトシステムでは約5000台を販売した実績を持つという。国内では、富士通など数社が指静脈認証技術を保有しているが、「特許数などから考えれば日立の優位性は非常に高い」(小坂満隆・情報・通信グループIDソリューション事業部長)という。

 日立の独自予測によれば、ワールドワイドで指静脈認証関連システム市場は、年率40%で成長し、08年には05年の約2.5倍にあたる1000億円規模まで成長するとみている。