イータレントバンク、ネット配信専業の音楽レーベル設立、iTMSに楽曲提供へ

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2005/10/06 16:20



 イータレントバンク(殿木達郎代表取締役)は、インターネット配信に特化したミュージックレーベルを設立した。CDの流通は行わず、プロダクションおよび原盤保有者の楽曲をインターネット音楽配信市場へ流通させる業務と、インターネット上における楽曲プロモーション業務を行う。まず、今年8月にスタートした「iTunes Music Store(iTMS)」を通じて10月下旬から楽曲販売を開始する。

 従来のCD販売網ではリリースが困難であった作品でも、インターネットを活用した流通やプロモーションを行うことで採算が取れると見ており、iTMSへの楽曲提供に加え、少数でも熱心なファンがついている音楽ジャンルやアーティストの囲い込み施策“ニッチ・ミュージック・コミュニティ”の創出なども検討している。ミュージシャン、アーティストのみならず、作品の発表を望む人が気軽に発表できる流通体制と販売促進のシステムを構築し、エンタテインメント業界全体の活性化を狙う。

 販売コンテンツ第1弾として、クリームインターナショナル(石坂邦子社長)と提携し、同社に所属する俳優の岡幸二郎が歌うミュージカル楽曲の配信を予定している。このほか同社では、廃盤となった楽曲や、俳優やスポーツ選手などがリリースした曲、インディーズで活躍するアーティストなどの楽曲の配信を想定している。