ドライヤーの寿命はどれくらい? 買い替え時期や故障のサインなどについて解説
毎日髪を乾かすのに使っているドライヤー。何年も使い続けているという人も多いと思いますが、実は3~4年が寿命といわれているのをご存知でしょうか。寿命を過ぎたドライヤーを使い続けていると、本来の性能が発揮されないだけでなく、安全面でも懸念が生じるため、適切なタイミングで買い替えを検討することが大切です。
この記事では、ドライヤーを使っていて壊れそうな予兆のある人やこれから買い替えようか検討中の人に向けて、ドライヤーの寿命について紹介します。あわせて、ドライヤーの仕組みや長く使うためのコツなども解説するので、ぜひ参考にしてください。
ドライヤーは、吸込口から空気を取り込み、ヒーターで温めて吹出口から送り出すことで髪を乾かす家電です。
内部では、モーターに接続されたファンが回転し、空気を効率よく送り出します。モーターの回転速度を変えることで、風量や風圧を調整できる仕組みです。
温風はヒーターの発熱で作られ、冷風はヒーターを使わずにそのまま風を送ることで実現します。また、近年はマイナスイオン機能が搭載された製品も多くなってきています。この機能は、イオン発生装置からマイナスイオンを放出することで、髪の静電気を抑えてまとまりやすくする効果が期待できます。
このように、ドライヤーは空気の流れと発熱を組み合わせたシンプルかつ実用的な仕組みで成り立っています。構造自体はシンプルですが、吸込口や吹出口にホコリが溜まると風量が低下し、異音や発熱の原因にもなるため、定期的な掃除が欠かせません。
機種によっても異なりますが、一般的なドライヤーの平均寿命は3~4年といわれています。ドライヤーの寿命に大きく関係しているのが、先述した本体内部に搭載されているモーターです。モーター自体の寿命がおよそ3~4年とされるため、ドライヤーの寿命も同じく3~4年とされています。
なお、この寿命を時間換算すると、130~140時間程度となります。3~4年というのは1日5分ドライヤーを使用することを想定して計算されているので、5分よりも長くドライヤーを使う場合は、平均寿命前に故障することも考えられるでしょう。
また、近年はマイナスイオン機能付きのドライヤーも販売されていますが、これらの寿命は1~4年程度とされています。特に、イオン発生装置が搭載されていないドライヤーは、使用するたびにマイナスイオンが徐々に薄くなり、1年経過するとマイナスイオンが出なくなることもあるでしょう。
では、どういった症状が出たらドライヤーの寿命が近いと判断できるのでしょうか? ドライヤーの寿命が近い症状には、以下のようなものが挙げられます。
・温風がぬるい/温風しかでない(温度に関する異変)
・風量が弱くなった
・異音が発生する
・使用中にドライヤーが発熱する
・イオンが出ていない
・電源が入らないことがある
これらの症状に心当たりがある場合は、ドライヤーが寿命を迎えている可能性があるので買い替えを検討しましょう。
ここからは、それぞれのポイントについて、詳しく解説します。
「温風がぬるくなる」「冷風設定にしても温風しかでない」「温風・熱風設定なのに温度が上がらない」など、温度に関する異変があった場合は、ドライヤーの寿命が近い可能性があります。
温度に関する異変の原因としては、ドライヤー内部にホコリやゴミが溜まっていることも考えられるため、まずは吹込口や吹出口を確認しましょう。
これらの症状がない場合、使い続けるとドライヤーの発熱や異臭が起きる場合があるので、すぐに使用をやめてください。
また、冷風設定にしても温風しか出ない原因としては、切り替え(温風/冷風)スイッチの故障も考えられます。そのほか、温度ヒューズが故障している可能性もあるでしょう。
温風や熱風設定なのに温度が上がらない場合は、正常にドライヤーが動作していないだけ、ということも考えられます。ただし、この症状が繰り返されるようであれば、ドライヤーの寿命が近づいていると考えていいでしょう。
いずれにしても、温度に関する異変が生じた場合は、寿命が近づいていると考えて間違いありません。
ドライヤーの風量に変化があったときは、寿命のサインかもしれません。風量が弱くなるということは、モーターが劣化していることが考えられるからです。
モーター以外の原因には、モーターや通気口に塵やほこりが溜まっていることも考えられますが、掃除してみても変わらない場合は、寿命かもしれません。
ドライヤーから異音が聞こえるときも、寿命を疑いましょう。「カラカラ」という音が聞こえるのであれば、内部のファンが折れている可能性が否定できません。そのままドライヤーを使い続けると、折れた破片が飛んでくる可能性もあるため、すぐに使用を中止してください。
ドライヤー本体の発熱は、寿命が迫っているときに多く見られる症状です。ドライヤーを使う際、通常熱くなるのは吹出口だけで、本体は熱くなりません。使用している最中に本体も熱くなるのであれば、要注意です。
ドライヤーが熱い状態のまま使用を続けると火傷や火事を引き起こす危険があるため、使用を中止してください。
マイナスイオン機能付きのドライヤーであれば、イオンが出ているかどうかでも寿命の確認ができます。冷風に設定して、出てきた風のにおいを確かめましょう。生臭さを帯びたオゾン臭やプラスチックのにおいがする場合は、イオンを出している状態です。
一方、無臭の場合はイオンが放出されておらず、通常のドライヤーと同じ状態になっています。マイナスイオン機能付きのドライヤーであれば、風のにおいが無臭になったタイミングで買い替えを検討するといいでしょう。
ドライヤーを使用する際に電源が入らない場合も寿命の可能性が高いです。
ただのスイッチの故障ということも考えられますが、中のモーターが正常に作動していない場合、スイッチが直っても使うことはできません。
毎日使うドライヤーだからこそ、長く使いたいという人は多いのではないでしょうか。そこでここからは、ドライヤーを長く使うためのポイントを4つ解説します。
・こまめに手入れをする
・コードを丁寧に扱う
・高温多湿の場所を避けて保管する
・冷風にしてから電源を切る
それぞれのポイントについて、詳しくみていきましょう。
ドライヤーは、こまめに手入れをすることで、長く使い続けることが可能です。
ドライヤーの寿命を縮める原因としては、吸込口や吹出口、内部に溜まるほこりや塵が挙げられます。
溜まったほこりや髪の毛などが、風を温める電熱線に触れることで、焦げ臭いにおいや火花の発生を引き起こしかねません。故障を防ぐ意味でも、月に1回は歯ブラシなどで吸込口や吹出口の汚れを落としましょう。
なお、ドライヤーのお手入れをする際は、必ずスイッチをオフにし、電源プラグをコンセントから外してから行ってください。
各部分のお手入れ方法は以下のとおりです。
【本体】
汚れがついている場合は、せっけんをとかした水に布を浸してから、ふき掃除をしましょう。このとき、故障や部品の割れ・変色などの原因になるため、除光液・アルコール・洗剤(ハンドソープ類)などは使わないでください。
【吸込口】
1. 電源スイッチをOFFにし、電源プラグをコンセントから抜く
2. 表面についたホコリや髪の毛などをティッシュや歯ブラシなどで取る
3. ホコリが内部についている場合は、掃除機で吸い取る
【吹出口】
1. 電源プラグをコンセントに差し込む
2. 冷風が出るようにスイッチを切り替える
3. 網目につまった髪の毛・ホコリなどを綿棒でかき出しながら風で飛ばす
ドライヤーを長持ちさせるためには、コードを丁寧に扱うことも大事なポイントです。ドライヤーを片付ける際に、コードを本体にぐるぐると巻きつけたり、コードの根元が折れた状態にしておいたりすると、コードの断線につながるおそれがあります。コードが断線すると、故障してしまうことも少なくありません。
使用時・収納時ともに、コードのねじれを解消し、真っ直ぐの状態にしてから使うように心がけましょう。コードの絡まりを解消するフックやドライヤー専用ホルダーなどもが販売されているため、それらを使って対策する方法も有効です。
ドライヤーはお風呂場近くの洗面台などで使用することが多いですが、ドライヤーの保管場所にも気をつけましょう。ドライヤーを湿度が高い場所や、直射日光が当たる場所に保管していると、本体のプラスチックや内部の部品の劣化が早まる恐れがあります。
洗面所などに収納したい場合は、換気を積極的に行い、水がかからないように配慮してください。
ドライヤーを長く使うためには、温風使用後に冷風モードに切り替えてクールダウンしてから電源を切るようにしてください。
温風を使用した後は、電熱線ヒーターが熱をもっている状態です。熱を持ったまま電源を切ると、ヒーター・モーターの両方に負荷がかかっています。負荷を軽減するためにも、冷風モードでクールダウンさせることが重要です。
また、髪を乾かす際も最後に冷風をあてることで、キューティクルが整うメリットもあります。冷風にはドライヤーを長持ちさせるだけでなく、キレイな髪質を保つ効果もあるので、ぜひ実践してみてください。
ドライヤーの寿命は一般的に3~4年といわれ、内部のモーターやイオン発生装置の劣化によって性能が低下していきます。温風がぬるくなる、風量が弱まる、異音や本体の過熱といった症状は寿命のサインです。
安全のためにもこうした兆候を見逃さず、無理に使い続けないようにしましょう。また、こまめな手入れやコードの扱い、保管環境に気を付けることで寿命を延ばすことも可能です。
毎日使うドライヤーだからこそ、正しい使い方とメンテナンスを意識し、故障や事故を防ぎながら快適に使い続けましょう。

この記事では、ドライヤーを使っていて壊れそうな予兆のある人やこれから買い替えようか検討中の人に向けて、ドライヤーの寿命について紹介します。あわせて、ドライヤーの仕組みや長く使うためのコツなども解説するので、ぜひ参考にしてください。
ドライヤーの仕組み

ドライヤーは、吸込口から空気を取り込み、ヒーターで温めて吹出口から送り出すことで髪を乾かす家電です。
内部では、モーターに接続されたファンが回転し、空気を効率よく送り出します。モーターの回転速度を変えることで、風量や風圧を調整できる仕組みです。
温風はヒーターの発熱で作られ、冷風はヒーターを使わずにそのまま風を送ることで実現します。また、近年はマイナスイオン機能が搭載された製品も多くなってきています。この機能は、イオン発生装置からマイナスイオンを放出することで、髪の静電気を抑えてまとまりやすくする効果が期待できます。
このように、ドライヤーは空気の流れと発熱を組み合わせたシンプルかつ実用的な仕組みで成り立っています。構造自体はシンプルですが、吸込口や吹出口にホコリが溜まると風量が低下し、異音や発熱の原因にもなるため、定期的な掃除が欠かせません。
ドライヤーの寿命と故障のサイン

機種によっても異なりますが、一般的なドライヤーの平均寿命は3~4年といわれています。ドライヤーの寿命に大きく関係しているのが、先述した本体内部に搭載されているモーターです。モーター自体の寿命がおよそ3~4年とされるため、ドライヤーの寿命も同じく3~4年とされています。
なお、この寿命を時間換算すると、130~140時間程度となります。3~4年というのは1日5分ドライヤーを使用することを想定して計算されているので、5分よりも長くドライヤーを使う場合は、平均寿命前に故障することも考えられるでしょう。
また、近年はマイナスイオン機能付きのドライヤーも販売されていますが、これらの寿命は1~4年程度とされています。特に、イオン発生装置が搭載されていないドライヤーは、使用するたびにマイナスイオンが徐々に薄くなり、1年経過するとマイナスイオンが出なくなることもあるでしょう。
では、どういった症状が出たらドライヤーの寿命が近いと判断できるのでしょうか? ドライヤーの寿命が近い症状には、以下のようなものが挙げられます。
・温風がぬるい/温風しかでない(温度に関する異変)
・風量が弱くなった
・異音が発生する
・使用中にドライヤーが発熱する
・イオンが出ていない
・電源が入らないことがある
これらの症状に心当たりがある場合は、ドライヤーが寿命を迎えている可能性があるので買い替えを検討しましょう。
ここからは、それぞれのポイントについて、詳しく解説します。
温度に関する異変
「温風がぬるくなる」「冷風設定にしても温風しかでない」「温風・熱風設定なのに温度が上がらない」など、温度に関する異変があった場合は、ドライヤーの寿命が近い可能性があります。
温度に関する異変の原因としては、ドライヤー内部にホコリやゴミが溜まっていることも考えられるため、まずは吹込口や吹出口を確認しましょう。
これらの症状がない場合、使い続けるとドライヤーの発熱や異臭が起きる場合があるので、すぐに使用をやめてください。
また、冷風設定にしても温風しか出ない原因としては、切り替え(温風/冷風)スイッチの故障も考えられます。そのほか、温度ヒューズが故障している可能性もあるでしょう。
温風や熱風設定なのに温度が上がらない場合は、正常にドライヤーが動作していないだけ、ということも考えられます。ただし、この症状が繰り返されるようであれば、ドライヤーの寿命が近づいていると考えていいでしょう。
いずれにしても、温度に関する異変が生じた場合は、寿命が近づいていると考えて間違いありません。
風量が弱くなった
ドライヤーの風量に変化があったときは、寿命のサインかもしれません。風量が弱くなるということは、モーターが劣化していることが考えられるからです。
モーター以外の原因には、モーターや通気口に塵やほこりが溜まっていることも考えられますが、掃除してみても変わらない場合は、寿命かもしれません。
異音が発生する
ドライヤーから異音が聞こえるときも、寿命を疑いましょう。「カラカラ」という音が聞こえるのであれば、内部のファンが折れている可能性が否定できません。そのままドライヤーを使い続けると、折れた破片が飛んでくる可能性もあるため、すぐに使用を中止してください。
使用中にドライヤーが発熱する
ドライヤー本体の発熱は、寿命が迫っているときに多く見られる症状です。ドライヤーを使う際、通常熱くなるのは吹出口だけで、本体は熱くなりません。使用している最中に本体も熱くなるのであれば、要注意です。
ドライヤーが熱い状態のまま使用を続けると火傷や火事を引き起こす危険があるため、使用を中止してください。
イオンが出ていない
マイナスイオン機能付きのドライヤーであれば、イオンが出ているかどうかでも寿命の確認ができます。冷風に設定して、出てきた風のにおいを確かめましょう。生臭さを帯びたオゾン臭やプラスチックのにおいがする場合は、イオンを出している状態です。
一方、無臭の場合はイオンが放出されておらず、通常のドライヤーと同じ状態になっています。マイナスイオン機能付きのドライヤーであれば、風のにおいが無臭になったタイミングで買い替えを検討するといいでしょう。
電源が入らないことがある
ドライヤーを使用する際に電源が入らない場合も寿命の可能性が高いです。
ただのスイッチの故障ということも考えられますが、中のモーターが正常に作動していない場合、スイッチが直っても使うことはできません。
ドライヤーを長く使うには

毎日使うドライヤーだからこそ、長く使いたいという人は多いのではないでしょうか。そこでここからは、ドライヤーを長く使うためのポイントを4つ解説します。
・こまめに手入れをする
・コードを丁寧に扱う
・高温多湿の場所を避けて保管する
・冷風にしてから電源を切る
それぞれのポイントについて、詳しくみていきましょう。
こまめに手入れをする
ドライヤーは、こまめに手入れをすることで、長く使い続けることが可能です。
ドライヤーの寿命を縮める原因としては、吸込口や吹出口、内部に溜まるほこりや塵が挙げられます。
溜まったほこりや髪の毛などが、風を温める電熱線に触れることで、焦げ臭いにおいや火花の発生を引き起こしかねません。故障を防ぐ意味でも、月に1回は歯ブラシなどで吸込口や吹出口の汚れを落としましょう。
なお、ドライヤーのお手入れをする際は、必ずスイッチをオフにし、電源プラグをコンセントから外してから行ってください。
各部分のお手入れ方法は以下のとおりです。
【本体】
汚れがついている場合は、せっけんをとかした水に布を浸してから、ふき掃除をしましょう。このとき、故障や部品の割れ・変色などの原因になるため、除光液・アルコール・洗剤(ハンドソープ類)などは使わないでください。
【吸込口】
1. 電源スイッチをOFFにし、電源プラグをコンセントから抜く
2. 表面についたホコリや髪の毛などをティッシュや歯ブラシなどで取る
3. ホコリが内部についている場合は、掃除機で吸い取る
【吹出口】
1. 電源プラグをコンセントに差し込む
2. 冷風が出るようにスイッチを切り替える
3. 網目につまった髪の毛・ホコリなどを綿棒でかき出しながら風で飛ばす
コードを丁寧に扱う
ドライヤーを長持ちさせるためには、コードを丁寧に扱うことも大事なポイントです。ドライヤーを片付ける際に、コードを本体にぐるぐると巻きつけたり、コードの根元が折れた状態にしておいたりすると、コードの断線につながるおそれがあります。コードが断線すると、故障してしまうことも少なくありません。
使用時・収納時ともに、コードのねじれを解消し、真っ直ぐの状態にしてから使うように心がけましょう。コードの絡まりを解消するフックやドライヤー専用ホルダーなどもが販売されているため、それらを使って対策する方法も有効です。
高温多湿の場所を避けて保管する
ドライヤーはお風呂場近くの洗面台などで使用することが多いですが、ドライヤーの保管場所にも気をつけましょう。ドライヤーを湿度が高い場所や、直射日光が当たる場所に保管していると、本体のプラスチックや内部の部品の劣化が早まる恐れがあります。
洗面所などに収納したい場合は、換気を積極的に行い、水がかからないように配慮してください。
冷風にしてから電源を切る
ドライヤーを長く使うためには、温風使用後に冷風モードに切り替えてクールダウンしてから電源を切るようにしてください。
温風を使用した後は、電熱線ヒーターが熱をもっている状態です。熱を持ったまま電源を切ると、ヒーター・モーターの両方に負荷がかかっています。負荷を軽減するためにも、冷風モードでクールダウンさせることが重要です。
また、髪を乾かす際も最後に冷風をあてることで、キューティクルが整うメリットもあります。冷風にはドライヤーを長持ちさせるだけでなく、キレイな髪質を保つ効果もあるので、ぜひ実践してみてください。
まとめ

ドライヤーの寿命は一般的に3~4年といわれ、内部のモーターやイオン発生装置の劣化によって性能が低下していきます。温風がぬるくなる、風量が弱まる、異音や本体の過熱といった症状は寿命のサインです。
安全のためにもこうした兆候を見逃さず、無理に使い続けないようにしましょう。また、こまめな手入れやコードの扱い、保管環境に気を付けることで寿命を延ばすことも可能です。
毎日使うドライヤーだからこそ、正しい使い方とメンテナンスを意識し、故障や事故を防ぎながら快適に使い続けましょう。





