2021.12.14 17:00
暮らしにプラスソフマップの“ゲーミング個室”はなぜ生まれたのか
ゲーミング“個室”がオープンしたワケ
ソフマップ 渋谷マルイ店は今年3月にオープンした期間限定の店舗。ゲーミングデバイスを試せるプレイゾーンと、ゲームに適したマウスやキーボードを販売するゲーミングゾーンがあります。このほか、プロゲーミングチームのアパレルグッズなどeスポーツ関連グッズも販売しています。
ゲームをプレーしながらデバイスを試せる場所がすでにあるにも関わらず、なぜ追加で個室を設置したのでしょうか。同社の営業本部 商品・MD室の長藤勲主任は、「当社は以前から、数多くのeスポーツ関連商品を展開してきました。また、商品を試用できる売り場やゲーミングスタジオなど、eスポーツを提案するための場も考え続けています。その一つの形として考案したのが、個室でした」と説明します。
売り場でもゲーミングデバイスを試しに使ってみることはできます。ただ、「腰を据えて1試合きっかり対戦してみる」「あらゆるケースの操作感を体感してみる」ということを売場で実践してしまうと、他の来店者に迷惑をかけてしまう可能性があります。そこで、思う存分、商品を試せるように個室をオープンしたとのことでした。
20万円以上の環境を1時間500円で!?
個室は8個。中には机の上にハイスペックなゲーミングノートPCと液晶ディスプレイ、床にゲーミングチェアが設置されています。エアコンやインターネットも完備しており、快適な空間です。もちろん防音仕様。部屋はワイド湾曲ディスプレイが設置された横に広いダブルタイプ(二人まで入室可)と、比較的に奥行きがあるファーストクラス(一人用)の2種類です。
ゲーミングノートPCとモニターはさまざま。たとえば、1番部屋(ファーストクラス)の部屋には、ASUSゲーミングノートPC「ROG Zephyrus G15 GA503QS-HQ003」と、モニターは「PG259QN」(240Hz/360Hz)を採用しています。
利用時はRemoteBOXサイトへログイン(会員登録が必要)、希望のBOXから予約ページで時間や使いたい部屋などの必要事項登録後、クレジットカードで決済。時間になったらスマホでロックを解除して入室します。
デバイスを持ち込むこともできますが、スタッフに声をかければデバイスをレンタルすることもできます。レンタルできるのはゲーミングマウス、キーボード、ヘッドセット、マウスパッドの4点セット。合計4万円?7万円の環境を実際に使って確かめることができます。また、店頭で見かけたデバイスを試すこともできるので、気になったらスタッフに尋ねてみましょう。
これらのデバイスに加え、備え付けのゲーミングノートPC、液晶ディスプレイ、ゲーミングチェアの合計金額は20万円以上。机や設備を考慮したら、自宅で再現するのは相当な苦労が伴います。そのような環境が1時間500円で使えるとなれば、eスポーツ施設としてもお得と言えるでしょう。
これまでのeスポーツ施設といえばインターネットカフェのようなイメージでした。隣のブースとそれほど区切られておらず、隣席のボイスチャットが筒抜けになってしまうなど、ある程度は仕方ないと割り切って使う場所です。しかし、防音の個室なら隣を気にすることなく自由に声を出すことができます。もちろん大声は厳禁です。
実際に機材を借りてダブルタイプのブースに入ってみると狭さを感じますが、ゲーミングチェアに座ってしまえばピッタリ収まり、安心感があります。フォートナイトやApex Legendsなど人気ゲームはインストール済み。自身のアカウントでログインすることができました。フォートナイトの場合は初心者向けに、店舗側でアカウントを用意しています。
借りた機材は合計6万5000円。音も映像も自宅の環境とは文字通りケタ違いの鮮明さでした。体験したのは5分ほどでしたが、1時間も体験して慣れてしまったら、すこしでもこの環境に近づけようと“努力”してしまうかもしれません。機材配置の自由度には若干難がありますが、機材を試す目的であれば絶好のチャンスです。なお、貸し出す前と返却時にはしっかりと消毒しています。
ほぼ満席になることも
10月頭からオープンしたこの施設は、すでに同じ時間に8席中7席が埋まることもあるほど注目されています。長藤主任は、「リモートワークのための個室を探していたら、ゲーミング個室があった、といったケースを伺うこともあります。新しい形のeスポーツ環境を提案することで、さまざまな人にeスポーツを認知、体験していただきたいです」と展望します。
まだ運用が始まったばかりで、しばらくはデータを集めているとのこと。機材の設置方法や追加すべき設備など、ニーズや意見を取り入れながら改善していく方針です。期間限定ではありますが、需要や注目度によっては他の場所で展開されるかもしれません。ふらっと立ち寄れる駅などに設置されたら、利用しやすそうです。
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