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「アキバたん」が推しの対象に! ビックカメラAKIBAで売れてる「推しごとバックパック」

販売戦略

2023/06/21 19:30

 TVアニメの推しのキャラクターによるイベントなどで盛り上がる東京・秋葉原。目抜き通りの中央通りに立地する「ビックカメラAKIBA」の推し活コーナーでは、エレコムの「推しごとバックパック」が売れている。さらに面白いのが、「ビッカメ娘」という店舗擬人化プロジェクトで同店の公式キャラクターである「アキバたん」そのものが、推しの対象になっていること。6月5日にはアキバたん6周年の誕生日を迎え、6月22日はアキバたん店舗誕生6周年で盛り上がる。

ビックカメラAKIBA PCコーナーの阿部厚主任

メッシュ生地に推しの缶バッチ、「簡易2気室構造」でぬいぐるみも

 ビックカメラAKIBAの阿部厚主任は、PCバッグ売り場で「推しごとバックパック」のコーナーづくりを担当している。バッグを購入するのは「推しのYouTuberやアニメキャラクターがいるお客様。中には外国のお客様で商品を見て確認し、そのまま購入する方もいます」と語り、外国のお客からも人気のアイテムだという。

 推しごとバックパックは、表面が透明になっていて、メッシュ生地に推しの缶バッチを着けてアピールできるつくりになっている。ファスナーでフロントパーツが脱着できるため、イベント会場に向かうまでは缶バッチを隠しておき、現地に到着したら外してアピールするといった使い方もできる。

 取り外したフロントパーツは、サコッシュとして使える。こちらも表は透明なので、推しの缶バッチを入れることができる。
 
エレコムの「推しごとバックパック」。
ファスナー脱着式フロントパーツはサコッシュとして使える
 
粗目のメッシュ生地に好きな位置に缶バッチを着けられる

 ディスプレイ用の仕切りは、粗目のメッシュ生地なので缶バッチのピン止めも簡単で、取り付ける際の微妙な位置の調整も可能だ。

 さらに、ディスプレイ用仕切りは結構しっかりした素材でできているため、折りたたんで固定することも可能。下段と上段を折りたたんで「簡易2気室構造」にすれば、そこに推しのぬいぐるみなど厚みのあるグッズを飾ることもできる。
 
折りたたんで固定できる
 
「簡易2気室構造」で少し大きめのぬいぐるみなどを飾れる

 推しごとバックパックは、推しグッズを自宅の部屋に飾っておくだけでなく、移動中なども常に一緒にいたいという人に、まさにぴったりなバッグといえるだろう。なお、缶バッチはデータがあればビックカメラAKIBA5階のカメラコーナーにあるプリンタで作成できる。

推しの「アキバたん」を祝う目的での来店も

 ビックカメラでは店舗擬人化プロジェクトとして、各店舗ごとに公式キャラクター「ビッカメ娘」を展開している。2015年にビックカメラ水戸駅店における擬人化キャラクター「水戸たん」の誕生をきかっけに始まった活動というから、かれこれ10年近くの取り組みとなる。それが今の推し活ブームとマッチしている。

 ビックカメラAKIBAのキャラは「アキバたん」。6年前の店舗オープンと同時に誕生した。正確には6月5日がアキバたんの誕生日で、6月22日がアキバたん店舗がオープンした日となる。
 
ビックカメラAKIBAのビッカメ娘は「アキバたん」

 エスカレータを昇ったところには「アキバたん握手会」として、チェキで撮ったり、お祝いメッセージをその場で書けるメッセージボードも展示中だ。こちらは6月30日まで展示しているので、アキバたん推しの人は、祝福のメッセージを書きにいくといいだろう。
 
6月30日までアキバたんへのお祝いメッセージを受け付けている

 また、アキバたんと一緒に記念撮影できるスペースも用意されており、TwitterやFacebook、SNSなどでつぶやける。実際にアキバたんに会うために来店して写真を撮ってTwitterに上げるお客もいるなど、アキバたん自身が推しの対象になっている。
 
記念撮影をしてSNSなどに上げよう

 前回、ビックカメラ有楽町店の「推し事応援隊」の取り組みを取材して記事にしたが、店舗ごとに売り場づくりやPOPの装飾などが違うのもビックカメラの特徴。自分でイラストを描ける販売員は、売り場で自作キャラクターを飾ったりするなど、販売員のアイデアやスキルを活かしている。

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 全国一律ではなく、その地域にあった情報をこまめに発信していくには、販売員の自主性にある程度任せるというのも一つの手法である。秋葉原に行く際は、ぜひビックカメラAKIBAにも立ち寄ってみよう。また「ビッカメ娘」公式WEBでは各店のキャラクターのTwitterも紹介しているので、自分の近くの店のビッカメ娘を推すもの楽しいだろう。(BCN・細田 立圭志)
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