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全国で多発する大地震 「携帯用トイレ」と「非常用持ち出し袋」の再確認を!

時事ネタ

2023/05/27 18:00

【家電コンサルのお得な話・128】 今年に入ってから最大震度5弱の地震が、すでに6回も発生している。こうも大きな地震が続くと、「大丈夫だろうか?」という漠然とした不安を抱える人も少なくないだろう。私もあらためて「非常用持ち出し袋」を再確認したのだが、今まで気づいていかなったのが「携帯用トイレ」だった。

図1 災害時トイレ環境の確保
(出典:高槻市)

洋式便器につけて利用できる「携帯用トイレ」

 地震については、私も震度5以上の地震を過去3度経験した。中でも2018年6月18日に発生した震度6弱の大阪北部地震は震源地が近かったこともあり、揺れ方も激しかった。揺れ出す前の地鳴りが非常に不気味だった。

 こうした災害への対策で重要なのが日頃の備えだが、食料品の消費期限や乾電池など使用期限がある備蓄品の交換・補充を忘れてしまうことが多い。結果として、いつしか「非常用持ち出し袋」の意味がなくなり、月日が経ってからまた揃えだすということを繰り返している。

 最近、また思い出したように最低限の備蓄品を揃えたが、今まで気づいていなかったのが「携帯用トイレ」である。これに気づいたキッカケは、昨年末、近くの小学校でマンホールトイレの工事を見たことにある。

 気になったため市のホームページを確認したところ、「災害時の避難所のトイレ環境を確保する」という設置理由が記載されていた。これに加え、各家庭には自宅の洋式便器につけて利用することができる携帯用トイレの備蓄が推奨されていた(図1)。
 
図2 災害の「備え」チェックリスト
(出典:首相官邸)

 これを見て、今回、携帯用トイレも備蓄するようにした。ちなみに、これまでも備蓄品は首相官邸の『災害時の「備え」チェックリスト』を参考にしていた。このチェックリストには、基本部分(図2)に「子供がいる家庭」「女性」「高齢者のいる家庭」で、それぞれ必要なものが記載されている便利なものだ。ただ、携帯用トイレの記載がなかったため、必需品にも関わらず、今まで見落としていたのである。

 確かに、避難所のトイレは災害時にかなりの行列ができるため、携帯用トイレがあれば安心できる。市のホームページによると「少なくとも家族の3日分」の備蓄が目安だそうだ。

 また、「トイレが不衛生で不快な場合や、トイレの基数が少ないなどの理由で使い勝手が悪いと、トイレに行く回数を減らすために水分や食事を控えてしまいがちになる。結果、脱水症になるほか、慢性疾患が悪化するなどして体調を崩し、静脈血栓塞栓症(エコノミークラス症候群)や脳梗塞、心筋梗塞となり、震災関連死につながるおそれもある」とのこと。

 いつ、どこで起こるかわからない地震。備蓄品の再確認に加え、携帯用トイレも検討していただければと思う。(堀田経営コンサルタント事務所・堀田泰希)


■Profile
堀田泰希
1962年生まれ。大手家電量販企業に幹部職として勤務。2007年11月、堀田経営コンサルティング事務所を個人創業。大手家電メーカー、専門メーカー、家電量販企業で実施している社内研修はその実戦的内容から評価が高い。

 
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