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ビックカメラ、従業員の新キャリアパス「くらし応援マイスター制度」導入

経営戦略

2022/06/04 15:00

 ビックカメラは、顧客体験価値の向上と従業員のウェルビーイング推進を目指して、「くらし応援マイスター制度」を9月から導入する。

販売員向けの新キャリアパス「くらし応援マイスター制度」導入

 ビックカメラでは、自社のパーパス(存在意義)として「お客様の購買代理人として くらしにお役に立つ くらし応援企業であること」を掲げている。今回、このパーパスの実現と、自社の重要経営課題(マテリアリティ)である「従業員エンゲージメントの向上」を目的として、店舗に所属する販売員向けの新たなキャリアパス「くらし応援マイスター制度」の新設を決定した。

 くらし応援マイスター制度の導入により、性別・年齢・国籍など多様な属性の従業員にとっての活躍の場を創出し、大切な預かりものであり、最も重要な経営リソースである従業員のウェルビーイング推進を実現することで従業員が長く安心して働き続けられる企業を目指す。

 同時に、高い専門性、顧客目線の多面的な提案力、ホスピタリティを有する販売員を数多く育成することで、店舗での顧客体験価値を高め、自社の重要経営課題(マテリアリティ)である「お客様エンゲージメントの向上」を目指していく。

 くらし応援マイスター制度は、店舗マネジメントを担う店長・副店長をはじめとする店幹部や売り場を統括する責任者を目指す従来からのキャリアパスとは別に、長く接客・売り場づくりで活躍し続けたいメンバー向けに用意したキャリアパス。

 くらし応援マイスターには、多種多様な顧客の困りごとを解決するために豊富な商品知識と高い専門性をもち合わせることが求められることから、認定にあたっては年次業績考課が一定レベル以上で、家電アドバイザーをはじめとする認定資格を取得することを条件としている。くらし応援マイスターは、家電・オーディオなどの総合マイスターとカメラやスポーツなどの専門マイスターに分けており、階層ごとに求められる人財像や認定資格を設定することで、必要なスキルを身に付けつつキャリアアップを促し、従業員が長く誇りをもって働ける場の提供を実現していく。

 また、“働きたい場所・やりたい仕事につける機会と場を提供”するという経営戦略に基づき、従業員の自主性を重んじる趣旨で、応募有資格者による立候補制としている。制度新設から5年後には、店舗販売員の30%相当がくらし応援マイスターとなることを目指す。

 パーパスに掲げる購買代理人として、くらし応援マイスターがビックカメラで買って良かった、楽しかった、新しい発見になったなどの店舗での体験価値をさらに充実したものとすることで顧客エンゲージメントの向上を実現し、従業員のウェルビーイング推進とともに持続的な成長を目指していく。