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非対面で受け取るAmazon Hub ロッカー拡大、スーパー・ドラッグストアなど1800カ所以上に

時事ネタ

2021/11/16 18:00

 Amazon.co.jpは、2020年3月23日から、一部地域を除く全国30都道府県で、手渡しせず、玄関前などに商品を届ける「置き配指定サービス」を初期設定とした。一方、セキュリティ面の懸念から「置き配」を利用したくないというニーズもあり、再配達をなくす別のアプローチとして、本人が指定した場所に届いた商品を取りに行く「Amazon Hub」も展開している。

順次全国拡大中の「Amazon Hub」

 Amazon Hubは、店舗スタッフが受け渡しを行う「Amazon Hub カウンター」と自身で受け取るセルフサービスの「Amazon Hub ロッカー」の二つ。保管期間はロッカーは3日以内と短いが、カウンターは7日以内で比較すると長い。おすすめは、人と対面で会う必要のない「Amazon Hub ロッカー」だ。
 
2020年8月にAmazon Hub ロッカーを群馬県内3店舗に設置したベイシア。
現在は群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川、静岡、愛知の店舗にも設置している
(写真はベイシア 伊勢崎駅前店)

 このAmazon Hubの設置場所リスト(21年11月15日更新分)によると、Amazon ロッカーは「ココカラファイン」「スギ薬局」「クリエイトエス・ディー(クリエイトSD)」「ヤオコー」「ベルク」「ベイシア」「Big-A」「スーパー FUJI」「バロー」「遠鉄ストア」「西鉄ストア」「ドラッグスギヤマ」など、地域密着型のスーパー・ドラッグストアに多く設置されている。ただし、受け取り可能時間は設置場所によって異なり、店舗営業時間内のみの場合は、使い勝手はやや劣る。また、出品者が発送する商品や重量・サイズが大きい商品などはロッカー受け取りは不可だ。
 
Amazon Hubロッカーのある都道府県・設置場所

 19年のサービス開始当初に比べて設置場所が大幅に増え、提携企業は130近く、設置場所は23都道府県・1800カ所以上に拡大。また、Amazonロッカーのネットワーク拡大にあわせ、ロッカーの機能を追加・改善し、小型化した新型ロッカーはバーコード読み取りやタッチスクリーンの代わりにBluetoothを使ってロッカーを開けられる。

 同時にアマゾンは、「置き配」を利用できる世帯を増やすため、新サービス「Key for Business」を日本でも開始。オートロック付きマンションでも「置き配」、すなわち自宅玄関前までの直接配送が可能になった。再配達が多く、そのコストが社会問題化していた「配送」のラストワンマイル問題は、従来の配送日・時間帯指定に加え、アプリなどを利用した「事前通知」、宅配ロッカーなどの「非対面・セルフ受け取り」で解決する方向に進みつつある。(BCN・嵯峨野 芙美)