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「ちょうどいい街」溝の口、リーズナブルな家賃と高い利便性

時事ネタ

2021/05/29 13:05

 3路線が乗り入れる川崎中部の商業地である溝の口エリア。溝の口が位置する神奈川・川崎市高津区は、東京都に隣接しており、都心へのアクセスも良好だ。「治安が悪く、どこか汚いイメージ」との見方もあるが、それは“今は昔”。老若男女を問わず、幅広い層から人気を集めている。再開発以降、商業施設が立ち並ぶクリーンな街へと変貌を遂げ、飲食店が軒を連ねる高架下など、どこかノスタルジックな町並みも健在だ。そこで、新旧が混在した独特のバランスを持つ溝の口の魅力に迫る。


 東急田園都市線と東急大井町線の「溝の口駅」、JR南武線の「武蔵溝ノ口駅」と、3路線が利用可能な溝の口は、渋谷や川崎などの大都市まで急行で20分弱と抜群の利便性を誇る。通勤時間を短縮したい会社員が住むのに適しているといえる。

 利便性に加え、家賃の安さも大きな魅力の一つ。高津区に面している東京都世田谷区の家賃と比較すると、多摩川1本を挟むだけで大きく家賃相場は下がる。居住コストをおさえたい人にも大きなメリットになるだろう。駅前には、商業施設のマルイやノクティプラザがそびえ立ち、多くの人が行き交っている。
 

 東急線溝の口駅南口には商店街があり、地元民にとって生活の基盤となっている。スーパーマーケットも充実しており、単身者や共働きの家庭にとってはありがたい。保育園や学校などの教育施設が多いことに加え、豊かな自然があるので子育て世代の居住地としても優秀だ。さらに、昭和の香りが漂う「溝の口駅西口商店街」など、開発が進んでも変わらない街並みも多くの人の心を惹きつけている。
 

 しかも、古き良き時代の名残だけが溝の口の魅力ではない。おしゃれな飲食店やコワーキングスペースなども増えており、感度の高い若者たちもいて、見栄やステータスを気にせず肩肘張らずに生活できる。この「ちょうどいい」感じが、多くの人々の心をつかんで離さないといえよう。
 

 派手さのない街で、単身世帯からファミリー層まで幅広く支持されている溝の口。一度住んだら出る人が少ないといわれている。東京のベッドタウンとして有名な川崎市の中でも、ここまで利便性とリーズナブルな家賃を兼ね備えたエリアは少ない。コストやアクセスの面のみならず、駅から少し離れれば閑静な住宅街が広がっており、実際に住んでみるとその住環境の良さを体感できる。(フリーライター・ぼしこ)